1991 Fiscal Year Annual Research Report
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03451008
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| Research Institution | Hosei University |
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Principal Investigator |
濱田 義文 法政大学, 文学部, 教授 (90060938)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笠原 賢介 法政大学, 第一教養部, 助教授 (10152620)
星野 勉 法政大学, 文学部, 助教授 (90114636)
牧野 英二 法政大学, 文学部, 教授 (70165679)
原田 煕史 法政大学, 第二教養部, 教授 (20095433)
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| Keywords | 和辻哲郎 / 倫理学 / 人間と思想 / 日本文化と西洋思想 |
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| Research Abstract |
本年度は2年計画の研究の1年目であるので、まず法政大学所蔵和辻哲郎文庫(和書3151册、洋書1521册、和雑誌20種103册、洋雑誌15種53册)の全書物について、内容を調査し、重要箇所を選定して、マイクロフィッシュに収録することに全力を傾注した。
和辻哲郎文庫の最大の特色は、蔵書中の大量の書物に夥しい書き込みや傍線や符号その他が見られることにある。それらは一種のノ-トの性格をもち、内容的に多くの示唆を含むだけでなく、和辻のテキスト読解の仕方や研究書の読み方や様々な思索・研究のプロセスを生々しく告げている。それらは和辻の思想生成の秘密を解く手がかりを与える。そうした書き込みはほとんどすべて鉛筆で記されているので、重要箇所をマイクロフィッシュに収録する必要は一層大きい。
さて同文庫中洋書については、全体の約3分の2の分量が前年(平成2年)度法政大学研究助成金によって調査済である。今回はその約3分の1の未調査分と、和書全体の約90%とについて、内容調査を行い、マイクロフィッシュに収録した。調査方法としては、各研究者の分担区分を行い、夫々担当範囲の書物について書中の書き込みや傍線の多少を目安にして重要箇所を選定した。マイクロ化のための書物の重要度を、A、B、C、D、の4段階に分けた。Aは、書き込みや傍線がほとんど書物全体にわたり、全ペ-ジを収録するもの。Bは、書き込み等が書物の半分程度にみられ、その箇所のみを収録するもの。Cは、書き込み等が書物の3分の1以下で、その箇所のみ収録するもの。Dは、書き込み等が全然又はほとんどなく、収録しないもの。その結果は次の通りである。洋書A10册、B48册、C174册。和書A18册、B161册、C320册。なお平成3年12月、和辻家より和辻哲郎蔵書残部1556册が法政大学に寄贈された。この整理調査は次年度行う予定である。
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