1992 Fiscal Year Annual Research Report
〓語行動における概念間の機能的依存性に関する心理学的研究
Project/Area Number |
03451021
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
入谷 敏男 東海大学, 文学部・広〓学科, 教授 (00055831)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小熊 均 茨城大学, 教育学部, 教授 (30073919)
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Keywords | 環境認知と概念形成 / 概念の内包性・外延性 / クラスター分析 / 概念の〓〓的特性 / 種概念と類概念 / 動詞の概念 / 主語と目的語間の因果性 |
Research Abstract |
本研究は、つぎの数種類の研究から成る。はじめに行ったのは、環境の認知の仕方の分析と概念形成の研究である。これには2種類の線図形を示し、その線図形に一定の暗示した意味を〓えた場合、ある種の概念の形成により、どちらの図形が撰択されるかという方式で行った。 第2は、概念の内包性、外延性の研究についてである。これには10<〓の〓〓に対し、その内包、外延性を示す〓〓を〓〓た場合、両者の関係がどのように把握されるかを調べた。 第3に行ったのは、名詞と動詞・形容詞の近接性に関する研究であり、この結果を因子分析・クラスター分析の双方にかけて分析したところ、各品詞の性質により一字のグループが出来上り、他のものとは離ればなれになることが証明された。 第4に行ったのは種概念、類概念の研究である。この結果によると、名詞の場合同じ種類に属する概念群が選ばれていることであり、動詞の場合、その名詞が使われる概念の意味領域間で使われている動詞群が選ばれていることなどであった。つぎに行ったのは、ものの「存在」が「移動」「変化」のさまを表わす動詞10種類を選び、それが選ばれた名詞に結合するかしないか、その程度を5段階尺度法によって適出した。さらに次元の特性を仮定した場合の概念の〓〓性に関する調査を行った。一定の次元の切り口を〓〓た場合、その要因のうちのどれが最も先に念頭に浮かぶかの順位をつけて貰うという方式で行った。最後にとり上げたのは、文に含まれる主語と目的語の関係から、その因果関係を把えるという形の研究を行った。 最後に共同研究者の山熊は、70種の動詞を「分類検索表」の中から選び、それらの親近性・遠かく性等を調べた結果、10種類のクラスターに分れることを証明した。
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Research Products
(1 results)