1992 Fiscal Year Annual Research Report
日本を中心とした国際的直接投資・水平分業・産業調整のミクロ分析とマクロ分析の総合
Project/Area Number |
03451075
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Research Institution | KOBE UNIVERSITY |
Principal Investigator |
井川 一宏 神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (80031392)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松永 宣明 神戸大学, 経済学部, 助教授 (80127399)
西島 章次 神戸大学, 経済経営研究所, 助教授 (70116234)
出井 文男 神戸大学, 経営学部, 教授 (90093541)
原 正行 神戸大学, 経済学部, 教授 (80028050)
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Keywords | 直接投資 / 貯蓄・投資ギャップ / 人的資本 / 経済発展 / 国際化 / 取引費用 / 企業のネットワーク |
Research Abstract |
本研究は、日本を中心とした経済のリストラクチャリングを、直接投資・水平分業・産業調整の観点から総合的に検討することである。平成3年度は実証的・実態的な研究及びマクロ計量分析が主であった。本年度は引続き同様の分析を深めるとともに、研究の目的の一方の視点であるミクロ分析の総合について、理論的な整理もを行った。具体的には、次の4点にウェイトを置いて作業した。 1.日・米・独の貯蓄・投資関数を推定し、90年代のISギャップを予測する。 2.企業の結合形態が、市場メカニズムを中心にしたものから、組織・系列を重視する方向に変化する理由を求める。 3.日本企業及び日本経済の国際化の方向を理論的・実態的に検討する。 4.人的資本(人的資本)の蓄積を通して、日本・アジア諸国に見られる発展パターンの移転と変化を理論的に明らかにする。 5.企業活動のグローバリゼーションと国際分業体制のあり方についてまとめる。その結果 1.世界的な資金不足の可能性が種々のシナリオのもとで示された。 2.アジア諸国への資金不足の影響のおよそが把握された。 3.経済発展の連鎖、プロダクト・サイクルと人的資本の蓄積が理論モデルとして示された。 4.企業のネットワーク化が理論的・実態的に明らかにされた。 なお、結果は雑誌論文にまとめられ、それらは総合して一つの研究成果報告書に収録される。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 井川 一宏: "国際的資金不足についての議論" 国民経済雑誌. 165. 49-62 (1992)
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[Publications] 原 正行: "日本企業・日本経済・国際化への課題" 世界経済評論. 36. 29-34 (1992)
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[Publications] 出井 文男: "国際貿易と人的資本" 国民経済雑誌. 165. 51-67 (1992)
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[Publications] Igawa,Kazuhiro: "International Financial Squeege and Asian Economic Development" Atlantic Economic Journal. (1993)
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[Publications] Igawa,Kazuhiro: "The Forms of Entermises and Transactions in General Equilibrium-A Note on Analytical Frame Work" Kobe Economic & Business Review. 37. 39-48 (1992)
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[Publications] 西島 章次: "ラテンアメリカ経済の現状と課題ー市場経済化と地域経済統合の問題点ー" 世界経済評論. 37. 36-44 (1993)
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[Publications] 原 正行: "企業のグローバリゼーションと国際分業体制" 経済セミナー. 450. 14-18 (1992)