1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03452288
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
広瀬 啓吉 東京大学, 工学部, 助教授 (50111472)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森川 博由 東京大学, 工学部, 講師 (40011217)
亀田 弘之 東京工科大学, 工学部, 助教授 (00194994)
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Keywords | 深層意味表現 / 韻律的特徴 / 規則合成 / 対話管理 / 知識ベ-ス / 省略・照応 / 主題・焦点 / 対話履歴管理 |
Research Abstract |
本研究は、計算機で取り扱うことのできる知識表現(深層意味表現)を入力とし、文章全体を考慮した自然な韻律的特徴をもつ高品質の文章音声を規則合成する技術を確立することを目的とする。具体的には声音対話システムを対象とし、対話管理部と音声合成部からなる音声出力システムを作成する。研究第1年度目の本年度は、以下の実績をあげた。 (1)対象分野として、スキ-場案内を選定し、実際の対話を収録・文字化して分析し、必要な語彙および分野に固有の対話展開について検討を行った。なお、ナキ-場案内を対象分野としたのは、一般に入手可能なデ-タベ-スをもとに対話システムのための知識ベ-スを作成する手順を示すことによって、対象分野を変更した際の対処手法を明確化し、作成したシステムの一般化をはかるためである。 (2)深層意味表現として格構造をリスト形式で表現したものを用いることとし、14個の深層格を用意した。 (3)対話管理部に関し、システム・ユ-ザ間で行われる対話の流れを保存・管理する対話履歴管理部、履歴情報をもとにユ-ザからの入力に対してシステムの応答内容を深層意味表現で生成する応答内容立案部の設計を行った。前者は省略・照応表現の処理、主題・焦点の管理なども含み、その処理規則を話題・タスクに依存しない形で作成した。一方、話題・タスクに依存した処理規則は後者に関するものとした。このようにすることにより対象分野変更への対処が容易となる。 (4)基本周波数パタ-ン生成過程のモデルを用いて対話音声の基本周波数パタ-ンの定量的分析を行い、特に、焦点と韻律的特徴との関係を調べた。得られた結果にもとづき対話の焦点を声音の韻律的特徴に反映させる韻律制御規則を作成した。 以上、交付申請書に記範された研究計画はほぼ予定通りに達成した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 浅野 康治: "音声応答システムにおける対話管理手法" 日本音響学会秋季研究発表会講演論文集. I. 325-326 (1991)
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[Publications] 広瀬 啓吉: "音声合成の研究の現状と将来" 日本音響学会誌. 48. 39-45 (1992)
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[Publications] 浅野 康治: "相互主導型対話機能を持つ音声応答システムとその対話管理手法" 電子情報通信学会技術研究報告(音声研究会). SP91ー110. 17-24 (1992)
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[Publications] 浅野 康治: "音声応答システムにおける対話管理部の実現" 日本音響学会春季研究発表講演論文集. I. 79-80 (1992)