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1991 Fiscal Year Annual Research Report

肝癌の病態生理と治療に関する研究ーとくに肝癌と担癌肝の分子生物学的特性とその応用

Research Project

Project/Area Number 03454310
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

秦 温信  北海道大学, 医学部, 助教授 (10113606)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 川向 裕司  北海道大学, 医学部附属病院, 医員
高橋 弘昌  北海道大学, 医学部, 助手 (30226881)
佐々木 文章  北海道大学, 医学部附属病院, 講師 (40178661)
武市 紀年  北海道大学, 医学部, 助教授 (40002133)
内野 純一  北海道大学, 医学部, 教授 (40000989)
Keywords肝細胞癌 / 担癌肝 / 増殖因子
Research Abstract

肝癌および担癌肝の肝再生(関連)因子および増殖因子の作用からみた分子生物学的特性をin vitroで検討することが本年度の計画である。
WKAラットの68%肝切除後24時間の血清を液体クロマトグラフィで溶出した各血清分画が初代培養肝細胞および肝癌細胞KDHー8の増殖に与える影響を検索した。初代培養肝細胞の増殖を著明に促進した分画はFr.28,30,40ー42,58であったが,これらの分画のうちKDHー8細胞の増殖促進に関与した分画はFrー30のみであった。しかし単開腹のラット血清からえられたFr.30の分画はKDHー8細胞の増殖に与える影響は少く,肝切除後のラット血清の約60%であった。したがって、この分画にはいわゆるGrowth factorが存在するものと考えられた。
一方,肝炎,肝癌を自然発症するLEC(LongーEvans Cinamon)ラットは生後16週にヒトの劇症肝炎様の急性肝炎を発代し、約40%は死亡するが、生存側は慢性肝炎に移行し、生後1年からほぼ100%に肝細胞癌を発症する。この培養肝細胞癌を用い、複製DNA合成能を指標として増殖因子であるEpidermal growth factor(EGF), Tramsforming growth factorα(TGFα)に対する感受性をLEAラットを対照に検討した。EGFに対する感受性はLEAラット肝細胞に比べていずれの濃度においても低下していたが、とくに12週令と32週令では著しく低下していた。またTGFαに対する感受性もEGFと同様の傾向がみられた。したがって、肝癌の発生および肝癌の進展は細胞の増殖調節機構と深くかかわっていることが判明した。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Tsutomu Namieno,: "kinetic changes of liver regeneration and hepatocellular carcinoma cells after partial hepatectomy in rats" Gastroentelogia Japonica. 26. 29-36 (1991)

URL: 

Published: 1993-03-16   Modified: 2016-04-21  

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