1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03454344
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
寺本 明 東京大学, 医学部(病), 講師 (60231445)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅井 昭雄 東京大学, 医学部(病), 助手
西川 亮 東京大学, 医学部(病), 助手 (90237678)
松谷 雅生 東京大学, 医学部(病), 助教授 (90010454)
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Keywords | 脳下垂体腺腫 / 非機能性下垂体腺腫 / ホルモン分泌能 / 免疫組識化学 / in situ hybridization / nothern blotting |
Research Abstract |
ラット成長ホルモンとプロラクチンのcDNAの塩基配列の中で特異的な部分をDNAシンセサイザ-(392ー05)を用いて合成した。このオリゴヌクレオチドをビオチン化し、その確認のためABC法を用いてdot blottingを行った。ラット下垂体組識のnothern blottingとビオチン化オリゴヌクレオチドプロ-ブとをhybridizeさせhomogenizeした正常ラット下垂体組識での成長ホルモンとプロラクチンの産生をmRNAレベルで確認した。この段階を踏まえて、ラット下垂体組識上における成長ホルモンとプロラクチンのmRNAの発現をin situ hybridization法で確認した。目下、この2つのホルモン以外についても間様の検索を予定している。 すなわち、最終的には臨床的におけるゴナドトロピン系ホルモンの探求が目的となるが、成長ホルモン等のペプチドホルモンと異なり、これら糖タンパク系ホルモンの組識内同定は一般により因難であるとされる。そこでin situ hybridizationの手技の安定と段階化のため上述のようなプロセスをとった。糖タンパク系ホルモンおよびそのmRNAの検出の困難な理由の一つは組識固定の方法と時間にあると考えられる。また、塩基配列中の特異部分をいずれに求めるかという問題も残されている。 当面は、ラット下垂体組識において、ゴナドトロピン系ホルモンのin situ hybridization法を成功させることを目標にしている。その完成度が高まった後、臨床例に順次これを応用する予定である。特に、いわゆるnonーfunctioning pituitary adenomaにおける内分泌能、具体的にはゴナドトロピン系ホルモン分泌能の有無を明らかにする予定である
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 寺本 明,高倉 公朋: "高齢者の下垂体腺腫" 老化と疫患. 4. 84-87 (1991)
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[Publications] 寺本 明: "高プロラクチン血症" 内科. 67. 1483-1485 (1991)
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[Publications] 寺本 明: "下垂体腺腫" 産科と婦人科. 58. 308-316 (1991)
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[Publications] 寺本 明,高倉 公朋: "妊娠,分娩に伴う腫瘍の消長をMRIにて追跡しえたプロラクチノ-マの一列" ホルモンと臨床. 39. 14-16 (1991)
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[Publications] Kitaoka M,Takano K,Tanaka Y,Teramoto A,et al: "In hibition of growth hormone secretion by activin A in human growth hormone‐secreting fumor cells" Acta Endocrinol(Copenh). 124. 666-671 (1991)
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[Publications] 寺本 明,真柳 佳昭,高倉 公朋: "阿部 弘編Recent advances in the research and treatment of pituitary adenomds.内pp72ー76(GRFおよびTRH負荷試験による末端胞下症の病型分析)" 下垂体腫瘍 ワ-クショップ(札幌), 222 (1991)
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[Publications] 寺本 明: "Annual Review 神経1991 内pp62ー68間脳下垂体機能検査法" 中外医学社, 382 (1991)