1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03454356
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
長野 昭 東京大学, 医学部(病), 助教授 (30111537)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三上 容司 東京大学, 医学部(病), 助手 (60165983)
草場 郁夫 東京大学, 医学部(病), 助手 (00234419)
黒川 高秀 東京大学, 医学部(病), 教授 (90010298)
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Keywords | 仮骨延長 / 仮骨早期癒合 / 創外固定器 / 延長速度 |
Research Abstract |
白色家兎の大腿骨の近位に2本、遠位に2本のピンを入れ、その間の骨幹部で鋸にて骨切りを行う手術を4羽におこなった。術中操作で2羽にピン刺入時の大腿骨骨折、仮骨延長中の1羽にピンの脱転、1羽に延長中に仮骨早期癒合をきたし、平成3年度の実験では大腿骨の初期長の50%以上の延長を得られなかった。ピン刺入時の骨折は最初に細いドリルで開けた穴にピンを刺入した時におこった。ピンのねじやまの深さと厚さに関係している可能性があるため、ねじやまの浅くて薄いピンを刺入したところ骨折はおこさなかった。しかし、延長中にピンの脱転をきたしそれ以上の延長は不可能であった。そのため白色家兎の骨を取り出し、ねじやまの深いピン、ねじやまの浅いピン、キルシュナ-鋼線のみ、キルシュナ-鋼線を刺入し先を曲げたもの、キルシュナ-鋼線の先に歯科用レジンをつけたものの各種のモデルを作り、骨との結合度・ピンまたは鋼線の変形度を確かめる初期実験を要することとなった。創外固定器については破損等の故障はみられていない。また延長についても人間での仮骨延長法と違い、家兎は仮骨形成能が高いため、待機期間をおかずに延長をおこなったにもかかわらず、仮骨の早期癒合をおこした。延長開始時期だけでなく延長速度についても条件を管理する必要があることがわかった。条件設定のための初期実験をおこなっている。
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Research Products
(1 results)