1991 Fiscal Year Annual Research Report
歯科矯正学におけるコンピュ-タ教育支援システム(CAI)の開発に関する研究
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03454481
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
篠倉 均 新潟大学, 歯学部, 助教授 (70107788)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺田 員人 新潟大学, 歯学部, 助手 (00139312)
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Keywords | 歯学教育 / 歯牙移動 / ハイパ-カ-ド / ハイパ-ト-ク / マッキントッシュ |
Research Abstract |
歯科矯正学の教育研究内容は、歯牙移動など経時的、立体的変化を扱ったものが多く、その動的状態を学生が正確に学ぶためには従来のスライド、プリントだけでは不十分である。また、年々この分野の研究内容は細分化され研究発表も多い。本年度の我々の研究は、現在までの研究結果を整理し、その動きを経時的、立体的にシミュレ-ションしてきた。 下記にその内容について説明する。 歯牙移動に関する内容を組織学的、力学的、生理学的、臨床的に4つに分類して本プログラムは進んでいる。 1)歯の移動時の組織反応については、ラットの歯の移動の組織片切を用いて圧迫側、牽引側、移行部の組織反応について分析した。 2)歯の移動時の力学的反応は、タイポドントを用いて歯の動きを傾斜移動、歯体移動について、3次元的に分析した。 3)歯の移動時の生理学的変化については、ラットの歯の移動時の神経線維の変化について組織切片の連続切片を用いて分析した。 4)臨床的変化については一級業生の治療経過を、レベリング、犬歯移動、前歯の牽引、仕上げのステ-ジに分けて経特的に分析した。 以上、4つの項目について、マッキントッシュコンピュ-タ-のグラフィックを用いて模式化し、歯牙移動の経時的変化をプログラミング言語であるHyperTalkを用いてHyperCard上に再現した。このプログラムにより、学生は歯牙移動について、コンピュ-タ-の画面上で動的な、立体的な変化を学ぶことができると考えられる。
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