1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03551001
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
相場 覚 北海道大学, 文学部, 教授 (40000559)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
舟川 政美 日産自動車株式会社, 基礎研究所, 研究員 (10192733)
高橋 雅治 北海道大学, 文学部, 助手 (80183060)
田山 忠行 北海道大学, 文学部, 助教授 (50163704)
阿部 純一 北海道大学, 文学部, 助教授 (40091409)
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Keywords | 視力 / 空間的分解能 / 時間的分解能 / 第1種視覚的異常 / 空間加重 / 反対色性 |
Research Abstract |
本年度は一昨年度購入したCRTイメージ・シンセサイザー(Picasso)および既存の光学系の装置を使用し各種実験が引き続き実施された。それらの成果は以下のとおりである。 1)テスト光を640nmとする差閾測定実験において、背景光を500nmとその反対色の620nmの合成とし、後者を固定し前者の強度を徐々にあげると、全体として背景光の強度が上昇するにもかかわらず、あたかも強度が下降しているような閾値傾向が見られた。 2)昨年度の研究で色の飽和度(saturation)が関係する空間分解能においても、空間加重の範囲は飽和度によって影響を受け、飽和度が低いほどその範囲は大きくなることが見い出されたが、さらに輝度の寄与率から計算した主観的飽和度を用いると色の違いとは独立に、飽和度と空間分解能とのユニークな関係がえられた。 3)昨年度の研究で視覚における時間的分解能において空間的要因が影響し、空間的に近接する光刺激間の時間的分解能は、空間的に隔たったそれより高いことが明らかにされたが、今年度はその空間的要因の及ぶ範囲が検証された。 4)視覚的異常と視力との関係については、昨年度に1)の研究との関連で、第1種色覚異常においては、背景光の反対色特性はないと報告したが今回第2種でもほぼ同様の結果を得た。ただしそのいずれでも453/577nmの背景光では正常者と変わりなかった。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] R.Blake: "Center/Surround interactions in binocular rivalry between dichoptic motion signals." Investigative Ophthalmology & Visual Science. 34. 1189 (1993)
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[Publications] Sakuma,J.T.: "Chromatic and achromatic for discrimination." Hokkaido Behavioral Science Report,Series P. No.24. 1-10 (1993)
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[Publications] Kojima,H.: "Visible persistence as a function of spatial sepation:the range of inhibitory interactions." Hokkaido Behavioral Science Report,Series P. No.27. 1-18 (1993)