1991 Fiscal Year Annual Research Report
顎関節規格型経頭蓋方向左右同時ビデオシステムの開発
Project/Area Number |
03557087
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
藤下 昌己 大阪大学, 歯学部, 助教授 (50028809)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 章 大阪大学, 歯学部附属病院, 助手
渕端 孟 大阪大学, 歯学部, 教授 (70028728)
|
Keywords | 顎関節 / 顎関節透視法 / エックス線ビデオ撮影法 / 側斜位経頭蓋撮影法 / 規格撮影 / バイプレ-ン |
Research Abstract |
1.透視装置の設計・製作経頭蓋方向透視において,被曝を最小限に押さえつつ良好な画像ならびに被験者の生理的体位を保つことを重要視して設計を行なった.まず,新製品である口径4インチ蛍光増倍管(以下I.I.)の形状に適合しつつ標準成人の検査が可能なよう十分な空間を保つ一方,被曝低減,電源系の負担軽減,十分な輝度を得るための最小限の焦点-I.I.表面間距離の検討を行なった結果,900mmの値が得られた.この際の拡大率は理論上約1.2倍以下で,顎関節部を十分な大きさでかつ画像歪みを極めて小さくすることが可能となった.この距離と稼働率(最大70秒連続照射,7回/時間)を考慮にいれ単相全波整流電源,固定焦点管球の採用が可能になった.これにより装置の重量,外形の縮小と検査時騒音の低減が可能となった. 2.画像出力装置の構築,画像記録装置の調整左右2チャンネルの画像の合成は現有のス-パ-インポ-ザ-を使用し,特殊な同期を要せずして左右顎関節画像の同時表示が可能となったが,本装置は2画像をマスク使用により合成するため画像の劣化が避けられなかった.この改善に対しては検討中である. 3.ファントムによる位置付けおよび撮影条件の決定900mmの焦点-I.I.間距離が得られたために80kVp,2mA程度の条件で顎関節部の透視が可能となった. 現在,デジタルレコ-ディングによる顎関節雑音の採取をすすめている(文部省特定研究による)が,本透視装置の騒音低減が可能となったことから,将来的にSMPTE同期の手法を用いて関節雑音-下顎頭運動の同時記録,解析の可能性についても検討中である.
|