1991 Fiscal Year Annual Research Report
密結合型コンピュ-タネットワ-クを実現するネットワ-ク仮想メモリシステムの研究
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03650304
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
金田 悠紀夫 神戸大学, 工学部, 教授 (80107979)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中條 拓伯 神戸大学, 工学部, 助手 (80217736)
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Keywords | 並列処理 / 計算機ア-キテクチャ / 共有メモリ / 無矛盾化プロトコル / 仮想共有メモリ |
Research Abstract |
並列計算機において個々のCPUのMIPS値がいくら高くても,通信路においてボトルネックが発生すれば,システム全体の処理能力は大きく低下する.そのため,要素プロセッサ間の通信路においてバッファリングを行いプロセッサ間距離に依存しない形態の高速通信網を構築する必要がある.そこで,プロセッサ間通信を高速に行う専用ハ-ドウェアのFPGA(Field Programmable Gate Array)による構築を試みた. 現在は設計を終了し,論理シミュレ-タにより動作確認を行い,8台の通信専用ハ-ドウェアを実装した評価システムを製作中である. ネットワ-ク仮想メモリシステムにおいて,キャッシュメモリ間のデ-タの一致性(無矛盾性)を保証する無矛盾化プロトコルをシステムに実装する必要がある.無矛盾化プロトコル専用ハ-ドウェアについては評価システムを製作し,一致性を保証するための要素プロセッサ間でのメッセ-ジを考察した.さらにCPUボ-ドを接続し,要素プロセッサ単体での最高性能の計測を行った.現在の要素プロセッサは128KBのメモリを実装しているが,プロトコル専用ハ-ドウェアにより,最大16MBの仮想メモリを実装したメモリシステムの構築を行った. 以上の成果をもとに,処理に核となるCPUボ-ド,通信専用ハ-ドウェア,無矛盾化プロトコル専用ハ-ドウェアからなる要素プロセッサを製作し,ネットワ-ク仮想メモリを実装した拡張性の高い並列処理システムの構築を行ないつつある.
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 中條 拓伯: "ネットワ-ク結合型並列計算機上の仮想共有メモリシステムにおける 無矛盾化プロトコルの性能評価とハ-ドウェアによる実現" 並列処理シンポジウム JSPP '91 論文集. 45-52 (1991)
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[Publications] Koichi Wada: "Architecture of Interprocessor Communication Controller for Ringーconnected Parallel Processor" Proc.ISSM Int.Workshop on Parallel Computing. 117-120 (1991)
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[Publications] 吉永 健: "ネットワ-ク仮想共有メモリシステムを実現する ペ-ジングプロトコルコントロ-ラのハ-ドウェア" 情報処理学会 第43回(平成3年後期)全国大会 論文集. 6. 119-120 (1991)
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[Publications] 中條 拓伯: "リング結合型並列計算機KORPにおける 分散共有メモリシステムプロトタイプの性能評価" 並列処理シンポジウム JSPP '92 論文集. (1992)
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[Publications] 金田 悠紀夫: "マイクロプロセッサとRISC" オ-ム社, 139 (1991)