1991 Fiscal Year Annual Research Report
人工化が進む河道内で生態環境をより良くするための河川構造物に関する研究
Project/Area Number |
03650420
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
中村 俊六 豊橋技術科学大学, 工学部, 助教授 (10023300)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和田 清 豊橋技術科学大学, 工学部, 助手 (50191820)
石原 安雄 豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (60027208)
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Keywords | 産卵場造成 / 魚道 / 河川環境 / 魚類生息環境 / 河道特性 |
Research Abstract |
海川(新潟県糸魚川市)、庄内川(愛知県及び岐阜県)、および豊川(愛知県)において現地調査を実施するとともに、回遊路の確保を中心とする改善事例の資料収集を行った。 海川の調査においては、アユのための産卵場造成の現地実験と、治水上のポイントと生態環境との関連性の検討に重点を置いた。その結果、産卵に適した小砂利自体が少ない河川においては、出水時の流れによって良好な産卵場が自然に形成されることを期待して、小砂利を河道内に投入する方法も効果的であることが解った。また、河道の測量デ-タから河道内最深部の蛇行状況を把握する方法によって、魚類の良好な生息環境と河道内地形との関連性を見出し、不等流計算によって跳水が生じると思われる箇所は、治水上の重要ポイントであるとともに、魚類にとっては良好な淵を提供する場所でもあることが明かになった。 庄内川の調査においては、流域全体についての魚類のすみわけと、河道特性との関連性に重点を置いて検討したが、河道特性、植生、生息魚種などには相互に関連性があることが明かになりつつある。 豊川においては、既設の、ほとんど機能していない魚道を、バ-チカルスロットとデニ-ル式魚道を部分的に使用して改善することを試み、効果を検証した。 また、資料収集においては、魚道、迷入防止策、生息場改善などに関連する資料を収集し、分析・整理を行った。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 中村 俊六,和田 清,安達 慎也: "既設魚道改善の現地実験" 水産工学(水産工学会会誌).
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[Publications] 中村 俊六,和田 清: "段階式魚道内での静振とその防止策" 土木学会論文集.
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[Publications] 中村 俊六,稗田 肇,安達 慎也: "海川(新潟県糸魚川市)における魚類生息環境調査" 水産工学.