1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03650447
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
中村 文雄 山梨大学, 工学部, 教授 (60077203)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
出雲 義朗 厚生省国立公象衛生院, 放射線衛生学部, 部長 (90176248)
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Keywords | 亜急性毒性 / 水質監視 / 呼吸活性 / カドミウム / LC_<50> |
Research Abstract |
本年度は供試魚の運動の内,鰓葉運動の長期間計測を可貮とするべく,検出器からの情報をコンピュータに入力することを主眼とし,併せて実験目的に合致する魚種の検索および毒性影響検知のための解析方法の検討をおこなった。 1. コンピュータへの人力. 今までは記録計を用いて計測して来たが,これは長期間の計測には不向きであることから,運動情報をコンピュターに人力できるようにした。人力する情報として運動回数,振幅,電圧を用いた。記録紙のデータとの対応を検討したところ,ほヾ1:1の対応をしていることが明らかとなった。 2.目的に合致する魚種の検索 淡水魚6種(ヤマメ,ブラウントラウト,カワマス,ブルーギル,和金,錦鯉)を選び,亜急性毒性を示すと考えられるCd^<2+>を曝露した。 平常時の運動波形,回数,振幅,電圧と曝露時のそれらの変化からCd^<2+>への応答性を検討した結果,この実験目的に合致する魚種は,サケ科の魚やブルーギルであると考えられた. 3.毒性検知の為の解析方法 コンピュータへの人力に主眼を置いたので,解析方法に関しては充分な検討はできなかったが,平均値±3σの範囲を正常値と設定してデータの検討をおこなった。その結果,Cd^<2+>内の応答性は検出できるにしても,正常値の設定方法に改良の必要があると考えられた。
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