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1991 Fiscal Year Annual Research Report

超音波の伝播速度を利用した水分傾斜のある木材の水分測定に関する基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 03660162
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

三城 昭義  東京大学, 農学部, 助手 (90012004)

Keywords超音波 / 伝播速度 / 水分測定 / 周波数 / 複合則 / 水分傾斜 / 飽水状態 / 飽湿状態
Research Abstract

本年度は超音波の伝播速度に及ぼす周波数の影響及び伝播速度の樹種特性,水分特性を検討した。得られた結果の大要は次の通りである。
1.周波数50〜5000kHz(接線方向の場合は2000kHzまで)の範囲ではプル-ス,カツラの3方向とも伝播速度に及ぼす周波数の影響は見られなかった。2.飽水材の乾燥過程における伝播速度と含水率との関係は樹種によって大きく異なり,飽水状態から含水率が少し低下しても伝播速度は変化せず一定で,含水率が更に低下すると含水率の低下に伴って伝播速度が増加するグル-プ(シオジ,アガチス),飽水状態から含水率が低下にするに伴って伝播速度も低下し,含水率30ー50%の間で極小値を示した後,含水率の低下で伝播速度が増大するグル-プ(ブナ,マカンバ),前2者の中間的な傾向を示すグル-プ(ヒノキ,スギ)の3つに分けられた。この3つのグル-プで乾燥過程における含水率分布型に大きな違いはなかった。3.飽湿材の場合は飽水材の場合のように伝播速度の樹種による違いは見られず,いずれの樹種においても伝播速度は含水率の低下で増大した。4.乾燥過程における木材を含水率の異なる材が組み合わさった複合材と考えて複合則の適用を試みた。複合則による計算結果は測定値と比較的よく一致した。このとから,飽水材の乾燥過程における超音波の伝播速度はその含水率分布から説明することができる。5.結合水の範囲では,水分傾斜のある場合とない場合で,伝播速度の違いは認られなかったが,自由水が存在する場合には平均含水率は同じでも,水分傾斜の違いによって伝播速度に違いが見られた。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] A.Mishiro: "Ultrasonic wave velocity and moisture content of wood during drying" Mokuzai Gakkaishi.

  • [Publications] 三城 昭義: "木材中の超音波伝播速度に及ぼす測定因子の影響" 東京大学農学部演習林報告.

URL: 

Published: 1993-03-16   Modified: 2016-04-21  

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