1993 Fiscal Year Annual Research Report
消化管粘膜防御機構の分子構造と免疫反応に関する発達学的検討
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03670510
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Research Institution | The Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
豊田 茂 東京慈恵会医科大学, 医学部・小児科, 講師 (90110931)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 道代 東京慈恵会医科大学, 医学部・小児科, 助手 (90206433)
衛藤 義勝 東京慈恵会医科大学, 医学部・小児科, 助教授 (50056909)
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Keywords | 粘膜防御機構 / 小腸細胞 / 遊離アミノ酸 / 高分子蛋白 / アレルギー性胃腸症 |
Research Abstract |
1。ラット単離小腸細胞内における高分子蛋白代謝-発達学的平衡と影響因子 ラット小腸の機能的成熟が完成するのは離乳期に相当する生後3週頃といわれている。この期間中、蛋白質の消化吸収に関しては関係酵素群の活性や加水分解に加わる種々の因子の関与にも乏しいためか、アミノ酸や高分子化合物の小腸細胞内輸送が亢進しているとされる。今年度は種々の因子の影響下で小腸粘膜防御機構が成熟する際に、小腸細胞内の高分子蛋白の動的平衡がいかに変動を示すかを推察した。単離小腸細胞を凍結融解、遠心後、その上清をSDS‐Acrylamide Gradient Gel(10〜20%)にて泳動した。分子量20万以上の蛋白は離乳期までの増加が著しかったが、質的には発育変動はみられなかった。早期離乳群では高分子蛋白の占める割合は低下していたが、長期離乳群ではその減少は軽度であった。またステロイド投与によって高分子蛋白は量的に増加することが明らかになった。 2。アレルギー性胃腸症の病態の多様性と超微形態学的検討 消化管粘膜防御機構の破綻した疾患として種々のアレルギー性胃腸症の臨床的観察と超微形態学的検討を行った。そして年齢分布、主症状と随伴症状、出生歴、アレルギー歴、乳児期栄養、原因となる食物抗原、組織学的検索、治療および予後について明らかにした。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 豊田 茂: "長期観察された小児クローン病における栄養管理" JJPEN. 15. 453-456 (1993)
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[Publications] 豊田 茂: "炎症性腸疾患の治療薬" 小児内科. 25. 868-873 (1993)
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[Publications] 田原 卓浩: "免疫学的検討を加えた小児クローン病の1例" 日本小児栄養消化器病学会雑誌. 7. 155-160 (1993)
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[Publications] 豊田 茂: "irritable colon症候群" 小児科診療. 56. 209- (1993)
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[Publications] 豊田 茂: "子どものこころ・からだ栄養のビジュアル百科" 桂樹社グループ, (1993)
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[Publications] 豊田 茂: "今日の小児治療指針" 医学書院, (1993)