1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03670518
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Research Institution | INSTITUTE FOR DEVELOPMENTAL RESEARCH, AICHI PREFECTURAL COLONY |
Principal Investigator |
加藤 兼房 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 生化学部, 部長 (50022801)
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Keywords | クリスタリン / 熱ショック蛋白質 / ストレス蛋白質 / ストレス応答 / 培養細胞 / イムノアッセイ |
Research Abstract |
本年度は以下に示す研究実績を得た。 1)ヒトグリオーマ細胞(U373 MGおよびU118 MG)を使い熱ストレスおよび亜砒酸ナトリウム、エタノールなど種々の化学ストレスに対するαBクリスタリンとHSP28の応答をイムノアッセイ法およびNorthernブロット法にて調べたところ、両蛋白質は同じように反応した。また、熱ストレスによる両蛋白質の誘導は、ストレス作用時に培地に10%のグリセリンを共存させると完全に阻止されるが、亜砒酸ナトリウムによる誘導はグリセリンの影響を受けず、ストレスに対する応答機構が単純ではないことが示唆された。また、二種類のストレス(熱と亜砒酸ナトリウム、熱とエタノールなど)によって両蛋白質の応答が相乗的に現れた。 2)遺伝子より推測されるマウスHSP27のカルボキシ末端12ペプチド(PEAGKSEQSGAK)に対する抗血清をウサギで作製し、部分精製したラットHSP27を結合させたセファロースカラムを用いて、特異抗体を精製した。この抗体を使ったイムノアッセイ系でモニタリングすることにより、ラット骨格筋からHSP27の精製法を確立した。精製したラットHSP27の部分アミノ酸配列を調べたところ、ほとんどの部分はマウスHSP27と一致したが、免疫原として使ってカルボキシ末端部分の“AGK"がラットHSP27には存在しなかった。精製したラットHSP27を免疫原として、抗体を得て、より精度のよいイムノアッセイ系を確立した。 3)ラットを42℃/15分間温浴させると、神経組織、肝、副腎、脾、脂肪組織などで、αBクリスタリンとHSP27の誘導が見られ、基本的には培養細胞系での応答と一致した。 4)αBクリスタリンに類似の一次構造をもち、SDS-PAGE上で20-kDaの位置に検出される蛋白質を精製し、その性質を解析中である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Inaguma,Y.,& Kato,K.,et al.: "Translocation And induction of αB crystallin by heat shock in rat glioma (GA-1) cells." Biochem.Biopys.Res.Commun.182. 844-850 (1992)
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[Publications] Kato,K.,& Shinohara,H.,et al.: "Copurification of small heat shock protein with αB crystallin from human skeletal muscle." J.Biol.Chem.267. 7718-7725 (1992)
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[Publications] Shinohara,H.,Kato.,K.,et al.: "Differential localization of G proteins,Gi and Go,in the accessory olfactory bulb of the rat." J.Neuroscience.12. 1275-1279 (1992)
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[Publications] Asano,T.,Kato,K.,et al.: "Two forms of Go type G proteins:Identification and distribution in various rat tissues and cloned cells." J.Neurochem.58. 2176-2181 (1992)
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[Publications] Inaguma,Y.,Kato,K.,et al.: "Immunoreactive parvalbumin concentrations in parahippocampal gyrus decrease in patients with Alzheimers disease." J.Neurol.Sci.110. 57-61 (1992)
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[Publications] Kato,K.,et al.: "Responses to heat shock of αB crystallin and HSP28,in U373 MG human glioma cells." Biochim.Biophys.Acta.