1992 Fiscal Year Annual Research Report
抗カルシトニン遺伝子蛋白抗体による神経内分泌腫瘍に対するターゲッティング療法
Project/Area Number |
03670599
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
高見 博 帝京大学, 医学部, 教授 (10146714)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮地 俊 帝京大学, 医学部, 助手 (30200174)
花谷 勇治 帝京大学, 医学部, 講師 (20129604)
三浦 誠司 帝京大学, 医学部, 助教授 (00165961)
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Keywords | 甲状腺髄様癌 / カルシトニン / PDN-21 |
Research Abstract |
1.家兎PDN-21 IgGの精製 家兎抗ヒトIgGをパパイン処理し、Fab・Fc分画にA-Sepharose CL-4Bカラムを用いて分離した。家兎IgG(6-15mg/ml)をリン酸Na緩衝液でインキュベートした。 2.抗PDN-21抗血清からえた抽出家兎免疫グロブリンの純度を免疫電気泳動を用いて検討した結果、IgGに対する沈降線が明瞭に認められた。さらに、パパイン加水分解後、Fab・Fc分画はカラムに鋭いピークで抽出された。 3.精製IgG・Fab分画のヨード化 精製家兎IgGとFab分画をラクトプルオキシダーゼ法により、^<125>Iと結合させた。抗PDN IgGのヨード化はリン酸Na緩衝液で行い、ヨードを用いた。ヨード化の^<125>I-PDN-21結合IgG、Fabの生物学活性は十分に保存されていると推測された。 4.血清PDN-21、CGRP、カルシトニン値の測定 血清値は研究代表者らにより確立されたRIA法で行った。 5.ヌードマウスでの実験 ヌードマウスへのヒト髄様癌組織の移植は困難を極め、現在完全には成功していない。したがって現時点では腫瘍非移植マウスを用いた。ヌードマウス可移植性腫瘍の作製が必須である。予備的実験では^<125>I-IgG、^<125>I-Fabを尾静脈より注射し、^<113m>INとの比(^<125>I/^<113m>In)をみると、肝で2.61、右腎0.36、左腎0.45、脾2.76となった。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 高見 博: "核DNA量よりみた消化器カルチノイド腫瘍の生物学的悪性度の検討" KARKINOS. 5. 569-573 (1992)
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[Publications] TAKAMI,HIROSHI: "Calcitonin gene-related peptide as a tumor marker for medullary thyroid carcinoma" International Surgery. 77. 181-185 (1992)
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[Publications] 高見 博: "甲状腺疾患におけるカルシトニン遺伝子蛋白" 外科. 54. 635-637 (1992)
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[Publications] TAKAMI,HIROSHI: "Measurement of serum PDN-21 levels by radioimmunoassay in patients with various thyroid diseases" Exp.Clin.Endocrinol. (1993)