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1991 Fiscal Year Annual Research Report

鼻粘膜上皮細胞由来の種々の因子に関する研究

Research Project

Project/Area Number 03670824
Research InstitutionNippon Medical School

Principal Investigator

大塚 博邦  日本医科大学, 医学部, 助教授 (80094647)

Keywords鼻粘膜上皮細胞 / サイトカイン / 好塩基球 / ヒスタミン遊離促進因子
Research Abstract

我々は鼻粘膜上皮から末梢血単核細胞の培養中に好塩基性細胞をはじめ顆粒球コロニ-を増殖する因子が産生するのを見いだしたが,その後鼻疾患の鼻粘膜上皮細胞からはインタ-ロイキン6あるいは8,GMーCSFが産生することが明らかとなった。このようにして鼻粘膜上皮細胞から産生される種々のサイトカインが種々の疾患の病態に関与あるいは防禦に作用しているものと思われる。今回I型アレルギ-反応の中で特に遅延反応に好塩基球の局所での関与が云われているが,この好塩基球からヒスタミンを遊離する因子が上皮内に産生されているか否かについて検討した。外科的に切除した3名の鼻茸組織から上皮擦過片を採取し,これをマッコイ培養液内に一週間培養の後,上清液を分離した。上清液を透析した後ミリポアフィルタ-に通して冷凍保存した。ヒトの末梢血から6%デキストラン生理食塩水で白血球を分離し,ヘペス緩衡液で1回洗浄の後,同緩衡液中に浮遊させた。この白血球浮遊液を分割しこれに上皮擦過片培養上清液の1:10,1:100,1:1000,1:10000の最終濃度を付加し,37℃,30分間インキュベ-トした。遠心分離して上清液と沈渣に分け,ヒスタミン量を測定した。この結果3名からの採取した白血球からは平均1:10000で1.7%,1:1000で1.9%,1:100で3.5%,1:10で5.6%の純ヒスタミン遊離率が得られた。この実験結果によって鼻粘膜上皮から好塩基球ヒスタミン遊離因子が産生することが示唆された。今後,この上清液を濃縮して最大遊離率を検討しアレルギ-患者,正常者の鼻粘膜上皮についても検討する予定である。

URL: 

Published: 1993-03-16   Modified: 2016-04-21  

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