1991 Fiscal Year Annual Research Report
皮膚感覚上行路でシナプス結合しているニュ-ロンの反応性の相似の原則に関する研究
Project/Area Number |
03670882
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
佐藤 豊彦 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (80064830)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤澤 裕美 愛知学院大学, 歯学部, 助手
横田 たつ子 愛知学院大学, 歯学部, 助手 (70192416)
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Keywords | 皮膚感覚 / 触覚 / シナプス / 神経網 / ニュ-ロン / 神経情報 / 情報の符号化 / 情報処理 |
Research Abstract |
1。シナプス結合関忠実に係にある上下位の感覚ニュ-ロンの反応特性が互にどの程度似ているかを調べることは、感覚上行路中を感覚情報が転送される間に情報がどの程度保存されているか、又は変質しているのか、或は情報の符号化様式が変化するのか、などの問題に答えうる、極めて重要な研究課題である。我々はこの課題の追求のために、麻酔下のラットを用いて、シナプス結合関係にある、顔面吻部洞毛の機械的刺激に反応する2個のニュ-ロン同時記録を行った。単シナプス結合関係にあるかどうかの検定の基準としては、下位ニュ-ロンのスパイク発生後に佐定した潜時で上位ニュ-ロンこの活動が得られることヽした。この方法により、下位ニュ-ロ位ニュ-ロンを駆動しうる確率を求めることが出来た。単シナプス結合している2個のニュ-ロンの反応時性は極めてよく似ていたので、上行路内での情報の保存は良好であると結論した。 2。単一の感覚ニュ-ロンが情報を符号化する場合に、2つの対照的な手段が考えられる:(1)短時間内に高密度のスパイク発射を示す場合、(2)比較的長時間にわたって反応を続け、スパイク総数の変化が情報となっていると考えられる場合。我々はラット洞毛の機械的刺激の速度と振幅とを様々に変えて、反応性を調べた結果、以下の結論を得た。1)速度に関する情報は主として反応密度として符号化されている。2)振幅に関する情報は主としてスパイク総数として符号化されている。
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