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1993 Fiscal Year Annual Research Report

皮膚感覚上行路の神経網内でのシナプス結合を決定する要因の研究

Research Project

Project/Area Number 03670882
Research InstitutionAichi-Gakuin University

Principal Investigator

佐藤 豊彦  愛知学院大学, 歯学部, 教授 (80064830)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 藤澤 裕美  愛知学院大学, 歯学部, 助手 (20241143)
横田 たつ子  愛知学院大学, 歯学部, 助手 (70192416)
Keywords洞毛 / シナプス / 中枢ニューロン / 単一ニューロン活動 / 触覚 / 神経ネットワーク
Research Abstract

ラットの吻部の長いヒゲは洞毛と呼ばれ、極めて鋭敏な機械的受容器を持った感覚神経の支配を受けている。この感覚神経からの入力を受ける中枢の感覚ニューロンは極めて選択性が高く、単一の洞毛の刺激に対してのみ反応するとされている。我々は、ラット三叉神経感覚核と視床腹内側核の単一ニューロン活動を微小電極を用いて記録し、洞毛の機械的刺激に対する反応を調べた。単一の洞毛刺激に比べて、多数の洞毛を同時刺激した場合には、反応が増強される場合があるのみならず、逆に、抑制されることがしばしば観察された。反応の増強がみられた場合でも、反応の潜伏時間が短縮すると共に、反応持続時間も短縮し、その直後に長期間にわたる強い抑制が生じた。即ち、比較的持続的であった反応が一過性の相的反応に転換された。また、複数洞毛同時刺激では、単一洞毛刺激ではみられなかった反応が新たに付け加えられるようになることもあった。そして、より強い刺激下では、この新たな反応の大きさの増大と共に、単一洞毛に対する反応が次第に減弱し、遂には消失することがあった。これらの事実は、中枢内の単一ニューロンの働き方はそのニューロンへの末梢からの主要な入力の増減だけで決るものではなく、むしろ、より重要な決定要因は、同時に働いている他のニューロンからの入力であることを意味している。即ち、真に感覚神経系を理解するためには、背景雑音の無い、純粋培養のような状態下での単一ニューロン活動を如何に多数観察しても駄目である。活動している系の中に置かれたニューロンのみが正しい解答を与えて呉れる、と結論される。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] H.Iwata et al.: "Concentration of parvalumin and alphaB-crytallin in lingual and masticatory muscles" Biomedical Research. 14. 373-376 (1993)

URL: 

Published: 1995-03-23   Modified: 2016-04-21  

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