1992 Fiscal Year Annual Research Report
病室環境における入院患者のストレス認知に関する検討
Project/Area Number |
03671120
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
阪口 禎男 千葉大学, 看護学部, 教授 (90009754)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅井 美千代 千葉県立衛生短期大学, 助手 (20212467)
渡辺 秀俊 千葉大学, 工学部, 助手 (80230986)
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Keywords | 入院患者(inpatient) / ストレス(Hospital Sfress) / コーピング(Coping) / 病室環境(Sick-room Environment) / 因子分析(Factoy amalysis) / 多次元尺度構成法(Hultidimeisici Schling) / 変容(Tronsfiguarton) |
Research Abstract |
■研究の目的 病院に入院している患者は病気の治療のために入院前までの生活とは異った制限された環境で過ごすことを余儀なくされている。患者によってはこのような環境の中でストレス状態を生じ健康回復の障害になる場合もあると考えられる。昨年度は“入院患者のストレス"について概念的検討を行なったうえで入院患者がどの様なストレスの脅威に曝されているかについて調査検討を行ったが本年度はさらに概念枠のそれぞれの変容について調査検討した。 ■“入院患者のストレス"の概念枠組み 本研究では一貫してストレスを脅威に対する認知過程における一つの反応と定義している。この定義はラザルスのストレス概念を採用したものでこれを基に病室環境においてどのような事柄(環境要因がどのような状況にある患者(個人要因)にストレスへの脅威として認知されているかなどについて検討し、昨年の結果から非日常生活コミュニケーション欲求環境への不満情報の過剰または欠如家庭の心配などの因子を構図化した。 ■調査方法 調査対象は国立大学附属T病院公立大学附属S病院私立N病院の内科外科系病棟に入院する患者90名であった調査方法は昨年度と同様の内容であるが、今回は入院数日後と退院直前の2回、自己記載によるアンケート及びその後の聞き取り調査により行なった。 ■結果 昨年度の調査で因子分析多次元尺度構成法により抽出した8要因の変容をみたが、その結果、外科内科、性別により違いがみられたが、とくに退院直前には病気に対するストレスはやヽ緩和されるのに比し、家族への配慮環境への不満の増大がみられた。
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Research Products
(2 results)