1992 Fiscal Year Annual Research Report
並行処理ソフトウエアのプロトタイプの機能と性能の改善エキスパートシステム
Project/Area Number |
03680034
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
伊藤 潔 上智大学, 理工学部, 助教授 (00129785)
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Keywords | 並行処理ソフトウェア / プロトタイピング / デッドロック / ボトルネック / エキスパートシステム / ナビゲーション / 評価フェーズ / 改善 |
Research Abstract |
並行処理ソフトウェアの評価フェーズを効果的に進めるために,並行処理ソフトウェアの機能と性能それぞれに重大な影響を与えるデッドロック,ボトルネック,タイムアップ,オーバーフロー,アンダフローについて,それらが起きる箇所と要因を改善するエキスパートシステムを検討し一部試作した.以下の項目の研究を進めた. 1.プロトタイプの評価フェーズで行うべき診断項目と改善プランの提示項目の検討 :プロトタイプをどのように修正・改善するかの改善プランの提示機能が,評価フェーズのツールの機能として診断機能と共に必要であり,この項目を詳細に検討. 2.プロトタイプの機能・性能の診断と改善のエキスパートシステムの検討: デッドロックやボトルネックを定性的・定量的に改善する手法を増強し,その他の機能上の問題点や,利用待ちのトランザクションがデッドラインを過ぎてしまうタイムアップ,並行処理モジュール間で共有するデータストアのオーバフローのアンダフロー改善するエキスパートシステムを検討. 3.プロトタイプの再構築に改善プランを反映させる処理系の検討:改善プランをプロトタイプの構築に用いた記述言語で分かりやすく書き直す処理系を検討. 4.並行処理ソフトウェアのプロトタイピングサイクルの工程を管理し促進させるために,試作したエキスパートシステムにナビゲーション機能を付加して,マンマシンインタフェースを整備する機構を検討.
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