1991 Fiscal Year Annual Research Report
生活科の発展学習としての総合学習教材の開発・実践・評価
Project/Area Number |
03680275
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Research Institution | Osaka Prefectural Education Center |
Principal Investigator |
鳥本 昇 大阪府科学教育センター, 研修第一部化学教室, 室長 (40132956)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 稔 大阪青山短期大学, 教授 (00132944)
利安 義雄 大阪府科学教育センター, 研修第一部化学教室, 主任研究員 (90125253)
西沢 悦子 大阪府科学教育センター, 研修第二部技術家庭科教室, 主任研究員 (30189279)
三宅 正太郎 大阪府科学教育センター, 研修第二部情報工学教室, 主任研究員 (50107017)
森本 進 大阪府科学教育センター, 研修第一部化学教室, 主任研究員 (50166435)
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Keywords | 総合学習 / 生活科 / テングサ / 海水 / 塩 / 大豆 / 綿 / 伝統産業 |
Research Abstract |
全国都道府県の教育センタ-より紹介していただいた総合学習の実践校70校に資料を請求し、27校から年間指導計画、印刷物などを入手した。これらの資料の大部分は、平成4年度から実施される生活科の移行教材として用いられたものであった。これらの資料を参考に、今年度の生活科の発展学習としての総合学習教材を組み立て授業実践を試みた。また、これらの資料を次年度の教材開発の参考にする予定である。 総合学習教材の開発の参考にするために、日本の伝統産業であるイグサに関する資料を求めて、岡山市の萩原株式会社を見学した。その結果、イグサを素材にした総合学習も本研究の目的に合致すると考えている。また、染色を取り入れた教材に必要な形紙に関する資料を入手するために、鈴鹿市の伝統産業会館を訪ね、伊勢の形紙の実習を行った。これらの資料は、次年度予定している授業実践に役立てたい。 日本の伝統産業の原理・技術を取り入れて、生活科の理念を生かした総合学習教材として、今年度はテングサ、海水、大豆、綿をそれぞれ素材にして教材を組み立てた。このうち、海水とテングサを素材とした教材を、当センタ-における教員研修で実践した。研修受講者から、両教材は総合学習教材に適するとの評価を得た。また、これら4つの素材を活用した総合学習の授業実践を4校で試みた。授業には、ビデオやスライドによる資料を活用した。その結果、これらの教材には植物の栽培・観察や海水を扱う活動、また地域の専門家や人々に接して資料を集める活動が含まれているので、生活科の目標である自分と自然や社会との関わりを理解するのによい教材であることがわかった。そして、生活科の発展学習としての総合学習教材の主旨を十分生かせたと考える。今年の実践を通して、生活科と総合学習に関する認識を深めることができた。上記4つの実践は、平成3年度日本理科教育学会大阪大会で発表した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 日垣 正典,谷村 載美,森本 進,三宅 正太郎,西沢 悦子,岡田 稔,鳥本 昇: "生活科の発展学習としての総合学習(4)ーテングサを素材としてー" 平成3年度 日本理科教育学会近畿支部(大阪)大会 要旨集.
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[Publications] 三木 博,馬路 英和,利安 義雄,鳥本 昇: "生活科の発展学習としての総合学習(5)ー海水を素材としてー" 平成3年度 日本理科教育学会近畿支部(大阪)大会 要旨集.
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[Publications] 岡島 和夫,森本 進,三宅 正太郎,西沢 悦子,岡田 稔,鳥本 昇: "生活科の発展学習としての総合学習(6)ー大豆を素材としてー" 平成3年度 日本理科教育学会近畿支部(大阪)大会 要旨集.
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[Publications] 大塚 淳子,森本 進,三宅 正太郎,西沢 悦子,岡田 稔,鳥本 昇: "生活科の発展学習としての総合学習(7)ー綿を素材として(II)ー" 平成3年度 日本理科教育学会近畿支部(大阪)大会 要旨集.