1992 Fiscal Year Annual Research Report
膵癌肝転移巣形成時における肝内免疫担当細胞の動態に関する研究
Project/Area Number |
03807082
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小針 雅男 東北大学, 医学部・附属病院, 講師 (30170369)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
網倉 克巳 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (10231995)
赤石 敏 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (70202504)
武田 和憲 東北大学, 医学部, 講師 (20171639)
|
Keywords | 膵癌 / 肝転移 / Kupffer細胞 / LAK細胞 |
Research Abstract |
1)教室で樹立した人膵癌細胞培養株PK-1の門脈内注入により作成したヌードマウス肝転移巣由来の高肝転移株であるKLM-1を用い、ヌードマウス肝転移モデルを作成した。抗アシアロGM-1抗体500μg腹腔内投与3日後、1X10^6に調整したKLM-1(in vivo)をヌードマウスに注入すると、6〜8週後に8/8(100%)に多発生肝転移を形成した。 2)ヌードマウス脾細胞をrIL-2 700JRU/ml刺激下でin vitroで培養すると、第1日目よりNK活性、LAK活性ともに82.3%、70.5%と培養前と比べ、有意の上昇を示し、また、PK-1に対しても51.3%と有意に高い細胞傷害活性を示した。 3)ヌードマウス腹腔内に35000JRUを投与すると、脾細胞によるNK活性、LAK活性は66.3%、20.4%と投与前と比べて有意に高値を示し、PK-1に対しても15.4%の有意高い細胞傷害活性が誘導された。 以上により、LAK細胞あるいはrIL-2門脈内投与により生体内において、腫瘍縮小効果すなわち肝転移抑制効果が得られる可能性ず示唆された。
|
Research Products
(1 results)