1992 Fiscal Year Annual Research Report
潜在構造連立方程式モデルによる社会システムの解法理論と実証の研究
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03832032
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Research Institution | Soka university |
Principal Investigator |
浅野 長一郎 創価大学, 工学部, 教授 (30037288)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内村 和広 創価大学, 工学部, 助手 (30247283)
岡崎 威生 九州大学, 理学部, 助手 (90213925)
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Keywords | 潜在構造分析 / 潜在クラス分析 / 潜在特性分析 / パス解析 / 反応パターン / 最尤推定 / NISANシステム |
Research Abstract |
2年目の本年度は、この申請研究の最終年度なので、まず近年の国際的にも研究の盛んな潜在構造分析に関する主要雑誌による文献調査と研究動向を考察し、「潜在構造分析論の現状」と題してJ.Japan Stat.Soに投稿して掲載されることになった。また、昨年来の解法と理論に関する個別の理論研究の成果を整頓し論文化(Phisica‐Verlag等)を促進した また、本年度は新規に連続時間マルコフ連鎖モデルの最尤推定・潜在スケログラム分析における分解方程式に関しては、実例とともに新解法を提示した。さらに、広域な現実の潜在構造分析について具体的な数学的構造モデルを中心に幾つかの新しい研究を促進することが出来た。また、このような一般的な線形モデルにおける連関測度に組込まれない背景要因の影響に関して理論展開を訪問研究員と行い、J.Royal Stat.Sc.誌に採択されている。他方、実証的研究としては、新たに「現代におけるメディアと学生意識のかかわり.と題するアンケート調査(学生の景と56応答項目)を行い、潜在意識・概念の解明を行った。対象とし学生約500名・若い社会人175名のデータを得、両群を比較対照としている。また、潜在する意識と確率分布する顕在行動という観点から製造工程における品質管理行動の方式になぞらえ、調整型行動の正否による品質保証の評価を研究した。この際に、この行動方式を一定の規則にもとづいて種々変化させるこによって、最適方式を追求する複雑な定式を実現するソフトウエアシステムの開発に成功し論文発表した。これらの諸研究成果は、最終年度の研究成果報告書に詳細に報告されている。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 浅野 長一郎: "最尤推定システムMLE-SYSの研究開発" 数理統計. 39. 23-45 (1992)
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[Publications] Chooichiro Asano: "Developmental studies on new sampling inspection plans" Frontiers In Statistical Quality Control(Physica-Verlag). 4. 72-82 (1992)
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[Publications] Zhi Geng: "Strong collapsibility of association measures in linear models" Jour.Royal Statist.Soc.55. (1993)
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[Publications] 浅野 長一郎: "潜在構造分析輪の現状" 日本統計学会誌. (1993)
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[Publications] Takeo Okazaki: "Pooling of data and estimation after a preliminary test" Theory and Applications in Computational Statistics(Scientist Publisher). 44-57 (1991)
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[Publications] 浅野 長一郎: "データとデータ解析" 日本放送出版協会, 223 (1992)