1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04041019
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
大橋 広好 東北大学, 理学部, 教授 (80011617)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
陳 家瑞 中国科学院植物研究所, 教授
呉 徳鄰 中国科学院華南植物研究所, 副教授
黄 増泉 台湾大学, 理学院, 教授
根本 智行 石巻専修大学, 理工学部, 助手 (50228293)
杉山 宗隆 東北大学, 理学部, 助手 (50202130)
立石 庸一 東北大学, 理学部, 助手 (80114544)
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Keywords | マメ科 / 南中国要素 / 中国南部 / 台湾 / 比較形態学的研究 / 分子系統 / 葉緑体DNA / 系統解析 |
Research Abstract |
台湾および中国(海南島)での調査により、Desmodieae連に含まれるDeamodium gracillimum(台湾南部)やDendrolobium dispermum(台湾南部)、Trifidacanthus unifoliolatus(海南島)、Phaseoleae連ではTeyleriakoordersii(海南島)など、各々の地域の固有・準固有種をはじめとする多くの種の生育地を見出し、多数の押し葉・液浸標本を作成した。また、広東省北部ではミヤマトべラ(Euchresta japonica、Euchresteae連)を採集し、この種群の分化を推定する上で貴重な資料と実験用試料を得ることができた。これら収集した資料のうち、台湾産標本については、現在、東北大学で詳しい同定と研究を進めている。また、中国産標本については、華南植物研究所で整理に当たっており、これが終了次第、東北大学に送られ、詳しい研究が行なわれる予定である。 葉緑体DNA解析用としては100点以上の試料を得ることができ、台湾大学、華南植物研究所および東北大学で葉緑体DNAの抽出を行なった。一部の種群については既に解析を始めている。しかし、多くの種群では本年度収集した試料だけでは充分でなかった。そのため、今後不足分を補完する必要がある。そこで、来年度の7-8月に招へいする中国側分担者にも試料を携帯するよう依頼し、それと本年度の試料とを合わせてDNA解析を行なうこととした。特にEuchresteae連についてはこの時期に実験をほぼ完了する予定である。さらに、9-11月には広東、湖南、広西、海南の各省で本調査を行ない、Desmodieae連およびPhaseoleae連を中心に試・資料を収集し、系統解析を進める。
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