1993 Fiscal Year Annual Research Report
古代中世東南アジアとインドとの間の文化交流についての再検討
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04041027
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
辛島 昇 東京大学, 文学部, 教授 (10014466)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LAPIAN A.B. Centre for Social and Cultural Studies, L, Professor
MUSIGAKAMA N Division of Archacology, Fine Arts Depart, Director
SHANGMUGAM P University of Madras, Department of Ancie, Reader
RAMAN K.V. University of Madras, Department of Ancie, Professor
RAMESH K.V. Archaeological Survey of India, Joint Dire
SUBBARAYALU ワイ. Tamil University, Department of Epigraphy, Professor
小倉 泰 東京大学, 東洋文化研究所, 助手 (80214104)
桜井 由躬雄 東京大学, 文学部, 助教授 (80115849)
石澤 良昭 上智大学, アジア文化研究所, 教授 (10124851)
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Keywords | スマトラ / ジャワ / バリ / 南インド / 東南アジア / インド化 / 碑文 / インド美術 |
Research Abstract |
平成五年度は、インドネシアのスマトラ、ジャワ、バリの三島におけるインド化時代の諸遺跡の現地調査を中心に行って、東南アジア島嶼部におけるインド文化受容の態様について検討した。 1.本調査:平成五年十二月二十三日から、翌平成六年一月十一日にかけて、研究代表者辛島昇以下三人の日本人研究者と、四人のインド人研究者が、インドネシア社会科学院のラピアン教授の援助のもとに、合同で、インドネシアの現地調査を行った。特にスマトラ島では未発表の碑文などを収集したが、同時に、ジャカルタの博物館その他で、いままでに集められた碑文を再び読み直す作業も進めた。また、インドネシア主要三島に渡って、遺跡の測量および、彫刻の図像学的研究を行って、同時代のインドの遺跡との関係を考察した。 2.予備調査:平成五年十二月十二日から二十二日にかけて、研究分担者桜井由躬雄がベトナムに向かい、ハノイ大学歴史学部と来年度のチャンパ関係遺跡調査についての研究打ち合わせを行った。 3.その他:平成五年から十月にかけて、インドから碑文の専門家を招聘して今まで収集した碑文資料の検討を行った。また平成六年三月には、インドおよびオーストラリアから三人の碑文研究の専門家の招聘を行い、十二月の本調査で得られた碑文資料の検討を進めると同時に、関係諸領域の研究者を含めた研究会を、東京大学で開催した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Noboru KARASHIMA(with Y.Subbarayalu): "“An inscription on the pedestal of the bronze Buddha image of the Mr.and Mrs.John D.Rockefeller 3rd collection:International character of Nagapattinam merchants during the Chola period"" Journal of East-West Maritime Relations. vol.3. 13-18 (1994)
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[Publications] Yasushi OGURA: "“Formation of the Talamana System-Iconometry of South Indian Sculpture-,"" The Memoirs of Institute of Oriental Culture. vol.124. 1-31 (1994)