1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04041034
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
加藤 雅啓 東京大学, 理学部, 助教授 (20093221)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
RIGBY John F クィーンズランド地質学研究所, 主任研究員
植田 邦彦 大阪府大, 総合科学, 講師 (60184925)
岡田 博 大阪大, 教養学部, 講師 (40089892)
今市 涼子 玉川大, 農学部, 助教授 (60112752)
西田 治文 国際武道大, 体育, 講師 (30164560)
長谷部 光泰 東大, 理学部, 助手 (40237996)
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Keywords | 原始的被子植物 / 起源 / 系統関係 / 花 / 分子系統 / グロッソプテリス / 形態 / 染色体 |
Research Abstract |
1.オーストラリア北東部の二畳紀地層からグロッソプテリス類の化石を数十個収集した。その中には種子などと一緒の花化石が含まれている。これまでの研究では生殖部と栄養部の結合の様子がわからなかったが、収集した資料を詳しく調べることによって、グロッソプテリス類の花器官の外部形態と内部構造の全体像が明らかにされると期待される。これから原被子植物の花の形態を推定する手がかりが得られる。 2.被子植物の花の原始型を明らかにし、ひいては被子植物の起源を明らかにするために、花形態学研究材料としてオーストラリア東部,北東部各地から原始的被子植物科の花標本を収集した。オーストラリア国有のオーストロベイレヤ科やイディオスペルマ科を含む17科54種の花をいろいろな発生段階において収集した。これを用いた研究によって、原始的被子植物の心皮と胚珠の基本構造が明らかにできると期待される。 3.原始的被子植物であるモクレン目のほとんどの科について生植物を収集し、現地で葉緑体DNAの抽出を行なった。これを用いて分子分類学的研究を行なって、原始的被子植物の系統関係を解析する予定である。 4.原始的ないくつかの科について細胞分類学的研究のための資料を収集した。今後の研究によって原始的被子植物の染色体にかかわる特徴がより明らかにできる。 5.オーストラリアおよびニューカレドニア各地で暗葉標本、液浸標本を収集した。これらは原始的被子植物の系統分類学的研究の材料として用いられる。標本の中には未記載種も含まれている。
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[Publications] R.IMAICHI and M.KATO: "Ovular Morphology of Magnolia grandiflora" Amer.J.Bot.
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[Publications] M.MATSUI,R.IMAICHI and M.KATO: "Ovular Development and Morphology of some Magnoliaceae species" J.Plant Research.