1992 Fiscal Year Annual Research Report
ニジェール川大湾曲部諸文化の生態学的基盤及び共生関係の文化人類学的研究
Project/Area Number |
04041045
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
川田 順造 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所 (50107835)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SKLENA SANOG マリ国立人文科学研究所, 所長
ISSAKA BAGAY マリ国立人文科学研究所, 研究員
SAMBA DIALLO マリ国立高等師範, 教授
BREHIMA KASS フランス海外科学, 技術研究機構, 研究員
中村 雄祐 東京大学, 教養学部, 助手 (60237443)
楠本 彩乃 大妻女子大学, 人間生活科学研究所, 助手
足立 和隆 東京大学, 理学部, 助手 (70221041)
田中 哲也 福岡県立大学, 助教授 (50207114)
坂井 信三 南山大学, 文学部, 助教授 (30157119)
芦沢 玖美 大妻女子大学, 人間生活科学研究所, 教授 (90086554)
応地 利明 京都大学, 文学部, 教授 (60024212)
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Keywords | 身体技法 / 伝統技術 / 物質文化 / 生態系 / 開発 / 社会変化 / イスラム / 口頭伝承 |
Research Abstract |
本研究計画の第4回目かつ最終回である今回は、前3回の成果を踏まえ、ニジェール川大湾曲部諸文化の学際的・総合的研究を目標として、ニジェール川中流域全般(マリ共和国キタ〜セグ〜トンブクトゥ地方)、同東部地方(ナイジェリア共和国カノ〜ソコト地方)、さらには南部森林地帯(コート・ジボワール共和国コロゴ地方)と広大なニジェール川流域の大部分をカバーして調査を行った。 調査はそれぞれ前3回の研究に引き続き、文化人類学、自然人類学、宗教社会学、人文地理学、考古学等の分野にまたがる以下のような項目について進められた。1)身体技法、伝統技術、物質文化の相互関係について(川田、芦沢、足立、楠本)。2)生態系、農業、漁業技術、貨弊経済、開発をめぐる諸問題について(応地、カッシーボ、デイアロ)。3)黒人アフリカにおけるイスラム文化の受容について(坂井、田中)、マンデ系社会における口頭伝承の変容について(中村)、4)ニジェール川中流内陸デルタの考古学的調査(サノゴ、ダンベレ)。 これら多様な調査に基づいてより総合的かつ学際的な研究を進めるべく12月にはバマコのマリ国立博物館において研究会を行い、それぞれの調査状況を報告し、意見交換を行った。今年度の研究成果は前3回同様、マリ共和国の公用語であるフランス語で刊行し、国内外国関連研究機関、研究者に配布する予定である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 応地 利明: "ニジェール川内陸デルタの稲作技術-アジア研究者の視点から-" 佐々木 高明 編『農業社会の技術と文化』 集英社. (1993)
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[Publications] 足立 和隆: "Technicques of the Body and Morphological Characteristics of some Ethnic Groups of West Africa" Anthropological Science. (1993)
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[Publications] 足立 和隆: "西アフリカにおける人類学的生体計測調査(第1報)" アフリカ研究45号. (1993)
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[Publications] 川田 順造(編著)、応地 利明、芦沢 玖美、足立 和隆、楠本 彩乃、坂井 信三、中村 雄祐、ブレイマ・カッシーボ、サンバ・デアロ、クレナ・サノゴ、ママデイ・ダンベレ: "“BOUCLE DU NIGER-approches multidisciplinaires-"Vol.4" 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所,