1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04044053
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
井街 宏 東京大学, 医学部(医), 助教授 (10010076)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ARNNOLD Prod ウィーン大学, 医学部, 助手
HEINRICH Sch ウィーン大学, 医学部, 助手
ALEXANDER Ro ウィーン大学, 医学部, 助教授
ANTON Moritz ウィーン大学, 医学部, 助教授
ERNST Wolner ウィーン大学, 医学部, 教授
今西 薫 東京大学, 医学部(医), 助手 (70168516)
阿部 裕輔 東京大学, 医学部(医), 助手 (90193010)
鎮西 恒雄 東京大学, 先端科学技術研究センター, 助手 (20197643)
満渕 邦彦 東京大学, 先端科学技術研究センター, 助教授 (50192349)
藤正 巖 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (30010028)
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Keywords | 人工心臓 / 血液ポンプ / 循環制御 / 血行動態 / 抗血栓性 / 遠心ポンプ / 動物実験 / 人工弁 |
Research Abstract |
本国際共同研究は、人工心臓の循環制御、病態生理、ポンプの生体適合性に関して世界で最も精力的な研究を行ない、かつ多くの研究業績を拳げている二つの研究施設が共同してこれらの基礎的問題点の機序の解明と解決方法の確立に取り組み、人工心臓の長期の実用化を促進することを目的としている。本年度は3人をウィーン大学へ派遣し、二人をウィーン大学から招へいし情報交換と討論を重ね、以下の成果を得た。 1)本共同研究に対するお互いの立場と役割を再確認した。その結果、ウィーン大学はヒトおよび仔ウシを用いた人工心臓の情報を、当施設はヤギによる人工心臓のデータを中心に情報交換と共同実験を行なうことになった。 2)ヒトや仔ウシの人工心臓における制御方法とそれによって発生する病態生理のデータを提供してもらい、当施設がヤギで行なっている制御方法およびそのデータと比較した。その結果、われわれの新しい制御方法が非常に生理的であることで合意に達した。また、ポンプや弁の抗血栓性についても比較討論した。 3)これらのことを確認するために、日本において彼らの立ち合いの下にヤギによる完全人工心臓の動物実験をなった。 4)次年度の共同研究内容を討論し、以下の計画を立案した。 (1)当施設で開発した人工心臓用人工弁(Jellyfish弁)の抗血栓性をウィーン大学で彼らが開発したin-vitroの実験方法で評価する。 (2)当施設で開発した胸腔内埋め込み型ポンプの解剖学的適合性をウィーン大学にて死体を用いて評価する。 (3)ウィーン大学で開発した遠心ポンプの抗血栓性を向上させるために、日本の抗血栓性材料の被覆を行なう。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] K.IMACHI: "The second and third model of the flow transformed pulsatile total artificial heart" ASAIO Journal. 38(3). 717-721 (1992)
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[Publications] K.IMACHI: "Fabrication of a jellyfish valve for use in an artificial heart" ASAIO Journal. 38(3). 237-242 (1992)
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[Publications] K.MABUCHI: "Changes with respect to time in the in vivo adsorption of plasma proteins onto artificial heart blood pumps" ASAIO Journal. 38(3). 536-542 (1992)
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[Publications] 今西 薫: "心臓移植の手技で装着可能な完全一体成形人工心臓ポンプの開発" 薬理と臨床. 2(5). 397-398 (1992)
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[Publications] Y.Abe: "Artificial Heart-The Development of Biomation in the 21st Century (Y.Sezai Ed)" Harcourt Brace Jovanovich Japan Inc.,Tokyo, 386 (1992)