日本社会の変容と日米関係

1992 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 04044058
• Research Institution: Tokyo University of Foreign Studies
• Principal Investigator: 山之内 靖 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (60014429)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): チェン タンイエン カリフォルニア大学, サンディエゴ校, 助教授 ; 鈴木 ゆり子 東京外国語大学, 外国語学部, 助手 (50196888) ; マーチン リサ カリフォルニア大学, サンディエゴ校, 助教授 ; 成田 龍一 日本女子大学, 人間社会学部, 助教授 (60189214) ; カーラー マイルズ カリフォルニア大学, サンディエゴ校, 教授 ; 鈴木 茂 東京外国語大学, 外国語学部, 講師 (10162950) ; シャーク スーザン カリフォルニア大学, サンディエゴ校, 助教授 ; 沼田 京子 東京外国語大学, 外国語学部, 講師 (90208281) ; コックス ゲィリー カリフォルニア大学, サンディエゴ校, 教授 ; 小笠原 欣幸 東京外国語大学, 外国語学部, 講師 (20233398) ; シュガート マシュー カリフォルニア大学, サンディエゴ校, 助教授 ; 宮台 真司 東京外国語大学, 外国語学部, 講師 (30200190) ; ライプハート アーレント カリフォルニア大学, サンディエゴ校, 教授 ; グレック ベンジャミン 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (10242223) ; コーウェイ ピーター カリフォルニア大学, サンディエゴ校, 教授 ; 大沼 あゆみ 東京外国語大学, 外国語学部, 講師 (60203874) ; 杉山 光信 東京大学, 社会情報研究所, 教授 (70092020) ; 佐藤 卓也 東京大学, 社会情報研究所, 助手 (80211944) ; 飯田 隆 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (30176044) ; 佐藤 公彦 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (10178717) ; 吉田 光男 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (70166974) ; オブラス B ピーター 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (50208899) ; 樋渡 由美 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (70208635) ; 伊豫谷 登士翁 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (70126267) ; 清水 透 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (60014453) ; ローゼンブルス フランシ カリフォルニア大学, サンディエゴ校, 助教授 ; 坂口 洋一 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (00014499) ; ホシ タケオ カリフォルニア大学, サンディエゴ校, 助教授 ; 宇佐美 滋 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (30114797) ; 中嶋 嶺雄 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (80014447) ; ド バリー ブレット コーネル大学, 教授 ; 木前 利秋 富山国際大学, 人文学部, 助教授 (40225016) ; コシュマン J V コーネル大学, 助教授 ; ジョンソン チャーマーズ カリフォルニア大学, サンディエゴ校, 教授 ; サカイ ナオキ コーネル大学, 助教授 ; マッカビンス マシュー カリフォルニア大学, サンディエゴ校, 教授 ; カーネル サムエル カリフォルニア大学, サンディエゴ校, 教授 ; 小倉 利丸 富山大学, 経済学部, 助教授 (60135001) ; 姜 尚中 国際キリスト教大学, 教養学部, 助教授 (10204794) ; 井尻 秀憲 筑波大学, 社会科学系, 助教授 (70193365) ; 中野 敏男 茨城大学, 教養学部, 助教授 (10198161) ; マクラミン ジョン カリフォルニア大学, サンディエゴ校, 教授 ; 島薗 進 東京大学, 文学部, 助教授 (20143620) ; ターナー クリスチナ カリフォルニア大学, サンディエゴ校, 助教授 ; ラムザイヤー マーク カリフォルニア大学, ロサンゼルス校, 教授 ; ノーブル グレゴリー カリフォルニア大学, バークレー校, 助教授
• Keywords: 日本社会の変容 / 日米関係 / 派閥 / 議会主義 / 原子力政治 / 投票行動 / 移民労働 / 新保守主義

Research Abstract

「日本社会の変容と日米関系」というプロジェクトのもとで、主として、政治経済学的アプローチから光を当てるのが今年度の課題である。二つの国際コンファランスを中心に運営され、成果を上げた。他に、アメリカの日本研究者を招いた三回の研究会をもつことができただけでなく、日本側メンバーによる二回の合宿研究会を開催し、極めて充実した研究活動を行った。
I、国際コンファランス
A,G・コックス「政党の公認をめぐる派閥競争」、A・ライプハート「議会主義の諸類型とその比較」、A・ルピア「情報と投票行動」、M・マッカビンス「原子力政治における日米比較」の諸報告が行われ、各報告に日本側にディスカッサントが付けられた。完全同時通訳システムで運営されたため、言葉の壁を超えて、活発な意見交換が行われた。
B,まず初めに、カリフォルニア大学サンディエゴ校でのコンファランスに参加し、小笠原「新保守主義政権の日米英比較」、大沼「環境悪化とロールズ的成長」をめぐって、活発な討論が行われた。第二に、コーネル大学東アジア学部の、ついでコロンビア大学日本学科の、それぞれのコンファランスにおいて、伊豫谷「日本経済と移民労働」、成田「日本近代史研究の新潮流」の報告が行われ、多くの学生をも交え、活発な討論が行われた。
II、国際共同研究会
C・グラック(コロンビア大学)「アメリカにおける戦後史学の思想」、B・ド・バリー(コーネル大学)「現代の日本文学における植民地朝鮮体験」、サカイ「和辻哲郎の文化論」の諸報告が行われ、盛況であった。
III、日本側メンバーによる二度の合宿研究会他、多くの研究会が持たれた。

Research Products

• [Publications] 山之内 靖: "システム社会と歴史の終焉" 山之内 靖他編『ゆらぎのなかの社会科学』. 1-58 (1993)
• [Publications] 成田 龍一: "第二の「革新」へ" 日本教育史往来. 813. 1-2 (1992)
• [Publications] 成田 龍一: "衛生意識の定着と「美のくさり」" 日本史研究. 336号. 64-89 (1993)
• [Publications] 伊豫谷 登士翁: "変貌する世界都市" 有斐閣. (1993)
• [Publications] 鈴木 茂: "19世紀民衆の世界" 野村 達郎&松下 洋 編『「文明』と『進歩』への接近-ブラジルにおける奴隷制廃止所収 青木書店. (1993)
• [Publications] 鈴木 茂: "「他者」との遭遇" 富田 虎男&清水 透 編『ラテンアメリカの奴隷制』所収 青木書店. 314 (1992)
• [Publications] 小笠原 欣幸: "衰退国家の政治経済学" 220 (1993)
• [Publications] 伊豫谷 登士翁 編著: "外国人労働者論" 弘文堂, (1992)