1993 Fiscal Year Annual Research Report
現代中国における政治的・社会的変動に関する日仏共同研究
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04044059
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
中嶋 嶺雄 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (80014447)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
CHENG Yingxi フランス国立政治学財団, 国際関係研究調査センター・中国・極東部, 上級研究員
LUCIEN Bianc 社会科学高等研究院, 教授
LEON Vanderm フランス高等研究院第5部門, 教授
MARIEーCLAIRE ベルジェール パリ第3大学, 教授
CLAUDE Cadar フランス国立政治学財団, 国際関係研究調査センター・中国・極東部, 部長
井尻 秀憲 筑波大学, 社会科学系, 助教授 (70193365)
国分 良成 慶応義塾大学, 法学部, 教授 (20146567)
宇佐美 滋 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (30114797)
小島 朋之 慶応義塾大学, 総合政策学部, 教授 (00153536)
光田 明正 桜美林大学, 国際学部, 教授 (60245363)
中兼 和津次 東京大学, 経済学部, 教授 (80114958)
徳田 教之 筑波大学, 社会科学系, 教授 (60133021)
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Keywords | 改革・開放 / 民主化 / 香港 / 台湾 / 〓小平 |
Research Abstract |
研究計画の第2年度になる今年度は、初年度の成果をふまえて、2回のセミナーを開いた。まず日本側研究者4名が7月に訪仏して第3回「日仏セミナー」を行った。本セミナーでは、日本側が中嶋嶺雄「東アジアにおける経済発展と儒教倫理」、光田明正「1978年以降の教育分野での日中交流促進における教訓」、中兼和津次「中国経済において地域間不均等が提起する諸問題」小島朋之「経済超大国としての中国〜成功の機会、失敗のリスク〜」を、仏側はインシアン・チェン「1989年、中国知識人のジレンマ:保守的権威主義への黙従、あるいは学生急進主義の再編成」、レオン・ヴァンデルメールシュ「中越関係の現況」、ルシアン・ビアンコ「1949年前後の中国農村における『機関』運動」、ジャン=ピエール・キャベスタン「中国政治行政改革の再生:1992-1993年」、クロード・カダール「1989年以来の中仏関係」、以上の報告を行い、続いて活発な討論がなされた。12月には、フランス側より5名の研究者を招へいし、日本側研究分担者および傍聴者を含め約20名の参加を得て、国際文化会館にて第4回「日仏セミナー」を開催した。本セミナーでは仏側から上述の5名に、7月に報告された内容をそれぞれ深める形で論題を提供され、日本側が討論者の立場から様々な批判的検討を加え活発な議論となった。研究全体にわたって内容を深化させるという2年度としての計画はほぼ順調に達成され、十分な収穫を得ることができた。
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[Publications] 中嶋嶺雄: "アメリカから見た中国と日本" アジア時報. 285. (1994)
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[Publications] 宇佐美滋: "中国内外情勢のホットな断面を分析" 世界週報. 1/12-19. 51-55 (1993)
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[Publications] 井尻秀憲: "平和的民主化を達成した台湾政治" 東亜. 308. 26-37 (1993)
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[Publications] 中嶋嶺雄: "三つの中国-連繋と相反-" 日本経済新聞社, 221 (1993)
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[Publications] 井尻秀憲: "台湾経験と冷戦後のアジア" 勁草書房, 257 (1993)
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[Publications] 光田明正: "中華の発想と日本" 講談社, 252 (1993)
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[Publications] 小島朋之: "香港が中国になる日" 時事通信社, 201 (1992)
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[Publications] 中兼和津次: "中国経済論-農工関係の政治経済学-" 東京大学出版会, 363 (1992)