1992 Fiscal Year Annual Research Report
日本およびインドの中小企業の発展に関する比較研究:機械工業を中心に
Project/Area Number |
04044070
|
Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
尾高 煌之助 一橋大学, 経済研究所, 教授 (90017658)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
T Adi Bhavan Institute of Economic Growth, Delhi, Lecturer
BISHWANATH G Institute of Economic Growth, Delhi, Reader
N S Siddhart Institute of Economic Growth, Delhi, Professor
PRABHAT Chan Institute of Economic Growth, Delhi, Professor
DEVENDRA B G Institute of Economic Growth, Delhi, Professor
服部 民夫 東京経済大学, 経営学部, 教授 (10238032)
井上 雅雄 立教大学, 経済学部, 教授 (20151623)
寺西 重郎 一橋大学, 経済研究所, 教授 (70017664)
清川 雪彦 一橋大学, 教済研究所, 教授 (60017663)
|
Keywords | 日本の中小企業 / インドの中小企業 / 機械工業 / 技術移転 / 労務管理 / 国際金融と経済発展 |
Research Abstract |
今年度はプロジェクトの初年度であったため、今後の共同研究をすすめてゆくうえでの基礎づくりを、その主眼とした。 まず第1には、このプロジェクトを1つの契機に、一橋大学とInstitute of Economic Growth の間で、学術交流協定を締結(9月)し、今後の長期的な資料交換や研究者交流の基礎をつくった。第2には、初年度ゆえ、インド側チームの幹事(Goldar)が来日し、また日本側の研究代表者(尾高)が訪印して、今後の研究日程と具体的計画を協議した。その結課、日印合弁企業を有するスズキ自動車K.K.とインド国営マルチ・ウドヨグ社の下請関連中小企業の実態調査を、本研究の1つの核とすることに決定。早速その協力方の依頼とインタヴュー調査の準備等に入った。第3には、相互に相手国の中小企業の実態をより良く理解するため、基礎資料の収集・交換を行なった。日本の中小企業関係の統計資料および政府白書など、他方インドの中小企業に関する実態調査報告などを、相互に収集・購入し交換した。 以上のような基礎づくりの下で、準備の整ったメンバーから相手国を訪問、調査・共同討議に入った。まず12月には、尾高・井上が訪印し、マルチ=スズキ社にて、日本的経営の導入問題に関して予備調査を行なった。他方3月には、インド側より Siddarthan とGuptaが来日、浜松のスズキ本社と下請企業を訪問し、技術移転問題を中心に聴き取り調査を行なった。同時に日本側メンバーと、日印中小企業問題で合同セミナーを行い討論をした。 こうした研究の進展状況の一環として、(1)日本の技術発展と中小企業問題(Goldar)と、また(2)インドの中小企業における女子労働者の職務意識(清川)、ならびに(3)日本鋳物業の発展要因(尾高)などの研究成果がすでにまとめられた。
|
Research Products
(3 results)
-
[Publications] Goldar,Bishwanath: "A Study of Japanese Manufacturing Industry:Growth,Productivity,Factor Substitution and Industrial Structure" 一橋大学経済研究所ディスカッション・ペーパー. A262. 1-45 (1992)
-
[Publications] 清川 雪彦: "インド工場女子労働力の質をめぐって-職務意識調査に基づく事例分析-" 経済研究. 44. 60-83 (1993)
-
[Publications] 滝勇・千田峰雄・尾高煌之助: "高度成長期日本鋳物業躍進の要因-技術導入から技術輸出へ-" 一橋大学経済研究所ディスカッション・ペーパー. B13. 1-57 (1993)