1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04044166
|
Research Institution | Institute of Space and Astronautical Science |
Principal Investigator |
市川 行和 宇宙科学研究所, 教授 (20013667)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ARMOUR E.A.G ノッティンガム大学, 助教授
TAYLOR K.T.A クイーンズ大学, 教授
KINGSTON A.E クイーンズ大学, 教授
CROTHERS D.S クイーンズ大学, 教授
渡辺 信一 電気通信大学, 助教授 (60210902)
福田 宏 静岡県立大学, 経営情報学部, 助手 (70238484)
佐藤 浩史 お茶の水大学, 理学部, 教授 (10017197)
崎本 一博 宇宙科学研究所, 助手 (60170627)
原 俊介 筑波技術短期大学, 視覚部, 教授 (10091919)
中崎 忍 宮崎大学, 工学部, 教授 (70041001)
島村 勲 理化学研究所, 原子物理研究室, 副主任研究員 (30013709)
|
Keywords | 原子衝突 / 電子・原子衝突 / ミュー粒子原子過程 / 分子解離 / 相対論効果 |
Research Abstract |
中崎・原・島村は平成5年7月にベルファストで開かれた「第4回原子衝突理論に関する日英セミナー」に出席した。このセミナーには他の経費による出席者も含めて我が国から11名が出席し、英国側参加者(22名)と原子衝突理論の諸問題につき討論を行うと共に、今後の共同研究の可能性につき検討した。さらに中崎・原・島村は第18回原子衝突国際会議(オ-フス)に出席し、電子とキセノン原子の衝突の精密計算(中崎)やミュー粒子を含む過程の新しい課題(原・島村)について、本共同研究の成果を全世界の関連研究者に公表し、批判をあおいだ。なお島村はダ-ズベリ-研究所においてかねてから共同研究を行っていたR行列法を分子の解離衝突に応用する問題について論文に投稿する準備を行った。これは解離過程を理論的に正しく扱う方法を確立する出発点となるものである。 ところで重い原子の構造や衝突過程には相対論効果を考慮することが不可欠である。小池文博(研究協力者)は、この方面の研究では先端的な仕事をしているオックスフォード大学のグループと相対論的計算を可能にする計算コードの開発を共同で行った。小池はその結果を基に汎用の計算コードを作成し、今後我が国の研究者が相対論的計算を行えるよう広く普及させることを計画している。
|
-
[Publications] S.Nakazaki: "Rate coefficients for electron impact excitation of He-like sulfur ions" Rhysica Scripta. 47. 359-363 (1993)
-
[Publications] F.Koike: "Analysis of photoion spectrum of Mn and Featoms in the 2p-3d resonance absorption region" XVIII International Conference on the Physics of Electronic and Atomic Collisions,Abstracts of Contributed Papers,eds.T.Andersen et al.31 (1993)
-
[Publications] S.Nakazaki: "Excitation of xenon by electron impact" XVIII International Conference on the Physics of Electronic and Atomic Collisions,Abstracts of Contributed Papers,eds.T.Andersen et al.169 (1993)
-
[Publications] M.R.Harston: "Corrections on resonance energies of muonic molecules 〔(dtμ)^+-d^+〕e^- e^- and 〔(ddμ)^+-d^+〕e^- e^- due to the finite size of the small systems (dtμ)^+ and (ddμ)^+" XVIII International Conference on the Physics of Electronic and Atomic Collisions,Abstracts of Contributed Papers,eds.T.Andersen et al.439 (1993)
-
[Publications] E.A.G.Armour: "Auger deexcitation of〔dtμ〕within the muonic quasi-molecule,〔(dtμ)dee〕" XVIII International Conference on the Physics of Electronic and Atomic Collisions,Abstracts of Contributed Papers,eds.T.Andersen et al.441 (1993)