1992 Fiscal Year Annual Research Report
地域文化と学校教育との相互関係に関する研究〜日中両国の比較研究〜
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04045015
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
庄司 他人男 福島大学, 教育学部, 教授 (50007374)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
李 守福 北京師範大学, 外国教育研究所, 副所長
張 勉 北京師範大学, 社会科学処, 副処長
裴 てい娜 北京師範大学, 助教授
顧 明遠 北京師範大学, 教授
飛田 操 福島大学, 教育学部, 助教授 (60218716)
浜島 京子 福島大学, 教育学部, 助教授 (20125785)
臼井 嘉一 福島大学, 教育学部, 教授 (50151866)
山崎 文雄 福島大学, 教育学部, 教授 (20007355)
長尾 光之 福島大学, 教育学部, 教授 (60007367)
永山 昭三 福島大学, 教育学部, 教授 (00091851)
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Keywords | 地域文化 / 学校教育 / 基礎教育 / 義務教育法 / 教学大綱 / 家長学校 / 生活実態 |
Research Abstract |
本研究の課題は「地域文化と学校教育との相互関係に関する研究」であるが、本年度は第1年次なので、(1)学校教育の現状とその基本的課題、および(2)地域・家庭・学校における児童生徒の生活実態の概要の把握の二つを中心的課題とした。 (1)に関わっては、北京市内の生活環境や教育条件の異なる幼・小・中・高それぞれ4校ずつ、および小学校教師養成の中核機関である師範学校1校を参観して、校長等と懇談した。さらに、国家教育委員会を訪問して、「基礎教育司長」より、義務教育を中心とする中国の基礎教育の現状と課題について、かなり突っ込んだ説明を受けるとともに、貴重な資料の提供をいただいた。 これらにより、現在の中国が多くの因難と闘いながら、義務教育法(1986年制定)に基づく教育体制の整備、および新しい教学大綱の全面実施(1933年9月)に向けて、真剣に取り組んでいる姿の一端に触れることができた。その具体的内容については、本報告書の「研究発表」欄に記した論文において、取りあえずその概要を整理した。 (2)の課題である「地域文化」に関わっては、今回は第2・第3年次における本格的調査の基盤を整えることを意図した。そのため、児童生徒および父母を対象に、日中同一項目によるアンケート調査を実施したほか、北京における代表的な校外活動の場である「児童活動センター」を訪問し、その活動内容を調査した。さらに北京市効外(昌平県)の農村を訪れ、「家長学校」(PTA)活動を含む活発な地域教育活動の一例について調査した。
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Research Products
(2 results)