1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04045021
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
輿水 優 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (60014437)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
張 栄根 上海外国語学院, 日本語学部, 副研究員(助教授)
王 宏 上海外国語学院, 日本語学部, 教授
平井 和之 東京外国語大学, 外国語学部, 講師 (10199028)
小林 二男 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (10107831)
依藤 醇 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (80014520)
高橋 均 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (40015392)
有田 和夫 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (70011301)
金丸 邦三 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (70014438)
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Keywords | 中国語図説生活語い / 中国語図説動作動詞 / 中国語視覚資料化 |
Research Abstract |
当初の計画では、都市と農村、沿岸部と内陸部、北方と南方など、対比的な実地調査を意図していたが、経費や所要時間、さらに協力体制の問題で、前年度までの実施状況に鑑み十分な成果を得難いと判定し、北京・上海の2大都市とその周辺に調査地域を集中することとした。 実地調査では、中国人が日常使用する生活語いを衣食住の各分野にわたってひろく収集し、視覚資料化することを主とし、とくに(1)伝統的家屋とその住まい方に関する生活語い、(2)家庭内に見る生活用品とそれに関連する生活語い、(3)屋外、とくに街頭における生活関連語い、(4)日常生活の変化にともない、市場等に見られる商品と関連語い、などに重点をしぼって、聞き書きと写真撮影により資料を収集した。 しかし収集資料により、最近の中国における改革開放政策の影響で、中国人の日常生活が急速に近代化し、生活関連語いの変化が大きく、そのため整理作業にも相当の時間を要することがわかった。これらの収集資料についてはファイル化をすすめつつ、研究代表者等が92年末に公刊した「中国語図解辞典」を一つの物差しとして、対比的なまとめ方を模索中である。ただ、在来の伝統的な部分については、江南地方の調査資料をもとに、我が国でよく読まれる魯迅の文学作品における民俗・風物を視覚化した刊行物をまとめることができた。 予定していた視覚資料作成のうち、日常生活関連の動作動詞を記録する作業を前年につづいて順調にすすめ、「目で見る中国語生活動作動詞」と名付ける図説集を刊行した。前年度に小規模のまとめを作成していたが、今年度は四百を超える写真を掲載した。この種の刊行物は国内・国外を問わず初めてである。
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[Publications] 輿水 優,小林 二男,平井 和之: "目で見る中国語生活動作動詞" 東京外国語大学中国語研究室, 120 (1994)
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[Publications] 金丸 邦三,小林 二男: "魯迅作品民俗語彙図解(初稿)" 東京外国語大学語学教育研究協議会, 135 (1994)