1993 Fiscal Year Annual Research Report
教育系大学院における教師教育カリキュラム開発に関する日米共同研究
Project/Area Number |
04045037
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
溝上 泰 広島大学, 学校教育学部, 教授 (50127718)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SPENCE D.L. イーストカロライナ大学, 教育学部, 準教授
COBLE C.R. イーストカロライナ大学, 教育学部, 教授
HUDGINS H.C. イーストカロライナ大学, 教育学部, 教授
LEVY B.A. イーストカロライナ大学, 教育学部, 教授
井上 弥 広島大学, 学校教育学部・附属教育実践研究指導センター, 助教授 (10201336)
林 孝 広島大学, 学校教育学部, 助教授 (30144786)
永田 雄次郎 広島大学, 学校教育学部, 助教授 (60107852)
鈴木 盛久 広島大学, 学校教育学部, 助教授 (10033888)
石井 眞治 広島大学, 学校教育学部, 教授 (60112158)
高橋 超 広島大学, 学校教育学部・附属教育実践研究指導センター, 教授 (80033554)
田中 春彦 広島大学, 学校教育学部, 教授 (90033638)
小篠 敏明 広島大学, 学校教育学部, 教授 (30041007)
間田 泰弘 広島大学, 学校教育学部, 教授 (80033637)
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Keywords | 教育系大学院 / 教師教育 / カリキュラム / Educational Leadership / 道徳教育 |
Research Abstract |
本研究は,教育系大学院における教師教育カリキュラムの日米共同開発及び教育実践にかかわる日米共同研究システムの確立を主たる目的として計画されたものである。本年度は,3名の日本側研究分担者をイ-ストカロライナ大学及びカリフォルニア大学ロサンジェルス校に派遣し,相手側研究分担者1名を招へいし,大学院カリキュラムの日米比較,及びアメリカの教育系大学院博士課程在籍学生を対象とした調査研究を行った。研究実績の概要は,以下のとおりである。 大学院カリキュラムの比較調査から,日本とアメリカでは大きな差異のあることが明らかにされた。日本の場合には,教科教育に関する授業科目のウエイトが高いのに対して,アメリカの場合にはEducational-Leadershipの育成を重視したカリキュラム編成がなされている。このような違いが存在する最大の原因は,大学院教育の目的の違いである。日本では高度な専門性を有する教員養成を主目的としているのに対して,アメリカの場合には校長などの管理職の養成が大きな目的になっている。本年度の研究から,両者をミックスしたカリキュラムが重要であることが明らかにされ,理科教育及び美術教育の領域において,具体的カリキュラムの開発を試みた。また,日米両国の学校教育において共通の問題である学校内暴力を解決するための共同研究を行う必要性があるという共通認識がなされ,派遣した2名の研究者とイ-ストカロライナ大学の1名の研究者で共同研究を開始した。また,道徳教育の重要性も高くなっていることから,大学院における道徳教育のカリキュラム開発についての検討も行った。さらに,日本側大学と相手側大学とのカリキュラム開発にかかわる共同研究を推進するために,研究論文の相互投稿システムを確立するとともに,両大学教官の研究活動情報の定期的な交換システムを確立した。
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