1995 Fiscal Year Annual Research Report
科学的遺跡探査法にもとづく石造構造物の考古学的研究
Project/Area Number |
04214111
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
和田 晴吾 立命館大学, 文学部, 教授 (30115969)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉井 秀夫 立命館大学, 文学部, 講師 (90252410)
菱田 哲郎 京都府立大学, 文学部, 助教授 (20183577)
福永 伸哉 大阪大学, 文学部, 助教授 (50189958)
新納 泉 岡山大学, 文学部, 助教授 (20172611)
上原 真人 奈良国立文化財研究所, 飛鳥藤原京跡発掘調査部, 主任研究官 (70132743)
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Keywords | 遺跡探査 / レーダー探査 / 磁気探査 / 古墳 / 発掘 / 前方後円墳 / 横穴式石室 / 竪穴式石槨 |
Research Abstract |
本年度は、当初の計画にもとづき、以下の調査を中心に研究を行った。 1大阪府岸和田市久米田貝吹山古墳の調査(担当・立命館大学。平成7年8月1日〜9月4日。岸和田市教育委員会と共同) [成果]本年度は前方後円墳のくびれ部、および前方部の墳丘調査を行った。墳丘は、16世紀の砦でかなり破壊・攪乱されてはいたが、墳丘規模・段築平坦面・葺石・盛土法・埴輪列等に関する貴重な情報を得た。来年度は平成5年度のレーダー探査で推測できた竪穴式石槨の再探査と発掘を行う予定である。 2岡山県北房町定東塚・西塚古墳の調査(担当・岡山大学。平成8年3月1日〜31日) [成果]西塚古墳の横穴式石室内部と東塚・西塚古墳の墳丘調査を行った。西塚古墳の石室内部には複数個の陶棺が埋葬時の状態を保ったままで遺存しており、墳丘や石室や副葬品等の情報とともに、追葬のあり方や儀礼の様子を具に検討することのできる好資料を得た。 3兵庫県加古川市行者塚古墳の調査(担当・京都府立大学。平成7年7月14日〜12月10日。加古川市教育委員会と共同) [成果]前方後円墳の後円部の埋葬施設上部と墳丘部、くびれ部の造出、および周濠の調査を行った。発掘で3基の粘土槨と2基の木櫃が検出された埋葬施設に関しては、事前にレーダー探査・磁気探査・電気探査を行ったが、結果は発掘の成果とうまく適合し、探査の有効性を改めて確認した。また、多くの副葬品や埴輪を得るとともに、残りの良い、くぶれ部の全貌を明らかにすることもできた。 他の班の成果と合わせ、遺跡探査について、一定の成果が見えはじめたものと考えられる。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 和田 晴吾: "棺と古墳祭祀-「据えつける棺」と「持ちはこぶ棺」-" 立命館文学. 542号. 22-49 (1995)
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[Publications] 和田 晴吾: "見瀬丸山・藤ノ木古墳と六世紀のヤマト政権" 情況. 別冊(未定). 21 (1996)
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[Publications] 福永 伸哉: "三角縁神獣鏡の副葬配置とその意義" 日本古代の葬制と社会関係の基礎的研究. 25-78 (1995)
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[Publications] 吉井 秀夫: "百済の木棺-横穴式石室墳出土例を中心として-" 立命館文学. 542号. 1-21 (1995)
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[Publications] 新納 泉(編著): "定北古墳" (発行・岡山大学考古学研究室), 163 (1995)
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[Publications] 新納 泉(編著): "定東塚・西塚古墳第2次調査概要報告" (発行・岡山大学考古学研究室), 26 (1995)