1994 Fiscal Year Annual Research Report
「生体機能と構造の維持・回復・強化のバイオメカニクス」に関する総括研究
Project/Area Number |
04237103
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
林 紘三郎 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (90026196)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 博將 北海道大学, 工学部, 教授 (80001212)
神谷 瞭 東京大学, 医学部, 教授 (50014072)
阿部 博之 東北大学, 工学部, 教授 (00005266)
田中 正夫 大阪大学, 基礎工学部, 助教授 (40163571)
小野 啓郎 大阪大学, 名誉教授 (70028330)
|
Keywords | バイオメカニクス / 機能的適応 / リモデリング / 生体 / 総括研究 |
Research Abstract |
本研究は、当該重点領域研究「バイオメカニクス」が円滑に遂行され、所期の目的が達成されるよう種々の活動を企画するとともに、研究計画の策定と調整、評価を行うことを目的とする。 本重点領域研究では、研究成果をつとめて公表し、批判を仰ぐとともに、当該分野の啓蒙をはかるために、公開セミナーと公開シンポジウムを適宜開催することにしている。本年度は、A01班(5月、名古屋)、A04班(8月、札幌)、A05班(9月、豊中)、A02班(11月、豊中)が担当し、合計4回の公開セミナーを開催し、研究参加者はもとより他の研究者を含め多数の参加者があった。これらの公開セミナーでは、評価委員にも出席をお願いし、当研究に対する評価や期待などを含めて、大所高所からの意見を頂いた。 また、研究者間の連絡と情報交換等のために合計6回のニュースレター(4月、6月、7月、9月、10月、12月)を発行した。 なおこれらとは別に、当重点領域の研究遂行の方法や、問題点、研究成果の取りまとめと公開の方法などを検討するために2回の総括班会議(8月、札幌、及び平成7年1月、東京)を開催した。特に本年度が、3年間にわたる当重点領域研究の最終年度にあたることから、研究成果の取りまとめと公開の方法を検討し、文部省の指示に従って平成7年度中に取りまとめる研究成果報告書(冊子体、平成8年4月提出予定)の体裁の検討、主な成を英文図書として刊行するための科学研究費補助金研究成果公開促進費(一般学術図書)応募の検討、社会一般への成果公開方策として文部省「大学と科学」公開シンポジウム開催の検討、及び1998年にわが国で開催予定の第3回バイオメカニクス世界会議への対策協議などを行った。特に、第3回バイオメカニクス世界会議への対応については、別途会議を開催し、本研究の研究分担者に加えて当重点領域研究参加の他の研究者の出席を求めて審議し、当研究の成果公開に絶好の機会でもあるので開催の受入れを決めた。 なお、研究の進行にともない、最先端研究課題として細胞、及び生体分子などのミクロな素材の力学特性の把握が必要となってきたために購入した走査型プローブ顕微鏡システムの利用を検討し、所要の目的に有効に使用できることを明らかにした。
|
-
[Publications] 林 紘三郎: "Biomechanical response of aortic wall to hypertension in the rat" Clinical Biomechanics and Related Reseach. 231-240 (1994)
-
[Publications] 林 紘三郎: "バイオメカニクス一現状と展望" 日本学科会議・医用生体工学研連フォーラム「医用生体工学とその関連分野における研究ま現状と展望」予稿集. 20-27 (1994)