1992 Fiscal Year Annual Research Report
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04301024
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| Research Institution | Aichi University |
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Principal Investigator |
交野 正芳 愛知大学, 文学部, 教授 (50113056)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蘭 信三 能本大学, 文学部, 助教授 (30159503)
鰺坂 学 広島大学, 総合科学部, 助教授 (60135960)
青木 康容 同志社大学, 文学部, 教授 (40104616)
丸木 恵祐 金城学院大学, 文学部, 教授 (30079454)
松本 道晴 同志社大学, 文学部, 教授 (90066142)
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| Keywords | 都市移住 / 定住 / 人口移動 / 離島出身者 / 都市形成 / 地方出身者 / 離村(他出)・帰村パターン / 慣行(規範) |
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| Research Abstract |
まず、都市移住の定住をテーマとしたことに関して。このテーマは、都市について人口を排出する地域と連関した側面にテーマを焦ると、人口の移動の問題がその軸になるということ。
われわれは先回の離島出身者の研究にさいして、鹿児島県薩摩郡に属する甑島(上甑・下甑・鹿島・里の4つの行政村から成る)と兵庫県尼崎市をフィールドとしたが、今回その甑島-尼崎を基本的なパターンとして把握し、当該年度の調査研究の起点とした。このパターンをまずおさえることを課題として確認した。
尼崎市には、甑島の3つの行政村の全集落(12集落)によって組織された関西甑島連合会がある。
その全集落を共通の調査項目で調査するために、前回の調査票の再検討をおこなった。そしてその全集落を対象とした共通の調査項目の作成とインテンシヴな調査をおこなう集落の選定を目的として予備調査をおこなった。
その予備調査によって、次のようなわれわれの研究目的にとっての方向づけを確認した。
ひとつには、本研究の定住という主題はわが国の近代都市(工業都市)の形成という文脈における農村(農業)問題という側面に焦点化しているということ。ついで、都市形成にかかわる住民層の特性と都市住民の定住政策の方向づけとが相互規定的関係にあること。それを、具体的には、尼崎市の都市形成パターン(プロセス)のなかで甑島出身者を位置づけること。そして、一般的に都市と地方出身者の関わりを解明すること。さいごに、集落ごとの離村(他出)・帰村パターンの把握とそのパターンに集落(村)の個性的なありかたがどう関わるのかということを、いいかえれば、慣行(規範)として離村・帰村パターンが確認できるかどうかということ。
これらの研究上の視点を今年度の研究成果として確認し、次年度以降の研究をすすめたい。
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