1993 Fiscal Year Annual Research Report
国文学データベースのコンピュータ同義語辞書の基礎的研究
Project/Area Number |
04301053
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Research Institution | National Institute of Japanese Literature |
Principal Investigator |
新井 栄蔵 国文学研究資料館, 研究情報部, 教授 (90111070)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 孝浩 国文学研究資料館, 研究情報部, 助手 (20225874)
武井 協三 国文学研究資料館, 研究情報部, 助教授 (60105567)
中村 康夫 国文学研究資料館, 研究情報部, 助教授 (60144680)
安永 尚志 国文学研究資料館, 研究情報部, 教授 (20017411)
松村 雄二 国文学研究資料館, 研究情報部, 教授 (10086689)
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Keywords | 同義語 / 研究語彙 / コンピュータ / 階層化 / 一般項目 / 実験モデル / 国文学 / 辞書 |
Research Abstract |
本年度は研究計画の第2年目に当たり、年度当初の研究実施計画に従って次のような研究実績を得た。 1.研究分担者打ち合せ会議を1回、研究協力者打ち合せを2回実施して、コンピュータ同義語辞書作成の問題点を調査研究した。 2.上記の打ち合せに基づき、10名の研究協力者に、『国文学研究語彙[一般項目]一覧』から各100語の一般項目を任意に選定し、前年度に開発した《国文学研究語彙[一般項目]同義語階層化辞書》システム基礎モデルソフトを使用して、その同義語辞書の実験モデルを作成することを依頼した。この結果、1,000件のコンピュータ同義語辞書データが得られ、『拡張版・国文学研究語彙[一般項目]同義語一覧基礎稿』とすることができた。 研究協力者一人につき100語としたのは、数度の打ち合せ会議を通じて、同義語の認定が比較的容易な固有名に比し、国文学研究語彙一般項目における同義語の認定には階層化の複雑多岐な問題が潜んでいることがあらかじめ予想され、実験モデル作成の困難さが見越されたためである。むしろ一般項目に関し1,000件もの同義語データが得られたこと自体は、コンピュータ辞書の試みとして画期的な数と言うことができる。 上記2.の同義語辞書実験モデル作成過程で各研究協力者が得た知見に基づき、《国文学研究語彙[一般項目]同義語階層化辞書》システム基礎モデルソフトの不備を補うため、改良・修正を数度加え、バージョンアップした《拡張版・国文学研究語彙[一般項目]同義語階層化辞書》システム拡張ソフトを作成した。
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