1992 Fiscal Year Annual Research Report
企業のグローバリゼーションと国際企業間協力に関する総合研究
Project/Area Number |
04301082
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
江夏 健一 早稲田大学, 商学部, 教授 (90088097)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐久間 賢 神奈川大学, 経営学部, 教授
首藤 信彦 東海大学, 政治経済学部, 教授 (40163034)
竹田 志郎 横浜国立大学, 経営学部, 教授 (30054795)
椿 弘次 早稲田大学, 商学部, 教授 (30063754)
小林 俊治 早稲田大学, 商学部, 教授 (00063701)
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Keywords | 国際提携、 / グローバル戦略、 / 多国籍企業、 / グローバル・マーケット、 / 国際合弁 / M&A、 / 異文化コミュニケーション、 / 国際共同開発 |
Research Abstract |
グローバル化時代を迎えた今日、本研究プロジェクトのテーマである国際的企業間協力に関する研究は、多国籍企業論や国際経営論の分野でますます重要になってきている。 本年度は、国際的企業間協力という経営現象がきわめて新して研究テーマであるという事実に鑑み、各研究分担者はまず、内外の文献サーベイとその理論的分析を行った。その結果、竹田,江夏、寺東、P.Lorange、M.Starr、L.Mytelka、J.Badaraccoなどをはじめとする非常に多くの研究者による優れた研究成果を摂取することができた。次に、定例研究会(月1回)を開催し、研究分担者の研究発表や外部の研究者に鉄するヒヤリングを行った。ちなみに、研究分担者の研究発表では、竹田、長谷川などが理論的分析、川辺などがケース・スタディについて発表し、これをもとに討論がなされた。さらに、合宿形式の研究総会も1回開催した。佐久間、坂野などの研究分担者の研究発表と並行して、国際企業間協力を積極的に推進している日本企業の管理者をゲスト・スピーカーとして招聘し、その実態や経営課題について研究した。また研究分担者間での意見交換や調整も行った。 こうした一連の研究活動を通じて、本研究プロジェクトの研究テーマに関して、主として次のような点が明らかになった。第一に、いまや国際的企業間協力は世界の多数の産業・企業でグローバルな視点から戦略的意図をもって実施されている。その意味では、それはかつての企業間協力とは本質を異にしている。第二に、最近の国際的企業間協力はきわめて複雑な現象であるので、多様な問題を内包している。国際経済、国際法、国際経営、企業戦略、組織、人事、異文化コミュニケーションなどの多様な視点から学際的な研究が必須である。 来年度は、これまでの理論的研究に加えて、フィールド・ワークも行う予定である。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 首藤 信彦: "新して日本企業" 経済評論. (1993)
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[Publications] 椿 弘次: "国際契約コミュニケーションと慣行集(仮題)" 日本商業英語学会研究年報. 52. (1993)
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[Publications] 桑名 義晴: "グローバル・イノベーションと国際提携" 千葉商科大学商大論叢. (1993)
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[Publications] 太田 正孝: "国際ビジネスと文化(第6章)" 八千代出版刊経済学全集第17巻『多国籍企業論』所収. (1993)
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[Publications] 長谷川 信次: "国際戦略提携の考察(第5章)" 八千代出版刊経済学全集第17巻『多国籍企業論』所収. (1993)
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[Publications] 藤井 健: "多国籍企業とリージョナリズム(第8章)" 八千代出版刊経済学会全集第17巻『多国籍企業論』所収. (1993)
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[Publications] 江夏 健一・首藤 信彦編著: "八千代出版刊経済学全集第17巻『多国籍企業論』" 八千代出版, (1993)