1992 Fiscal Year Annual Research Report
科学館における展示手法の分析および効果測定に関する一研究
Project/Area Number |
04301093
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
前迫 孝憲 東京工業大学, 工学部, 助教授 (00114893)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横尾 能範 神戸大学, 国際情報学部, 教授 (60030574)
松田 稔樹 東京工業大学, 工学部, 助教授 (60173845)
牟田 博光 東京工業大学, 工学部, 教授 (70090925)
繁桝 算男 東京工業大学, 工学部, 教授 (90091701)
清水 康敬 東京工業大学, 教工セ, 教授 (10016561)
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Keywords | 科学館 / 生涯教育 / 展示 / データベース / マルチメディア / 効果 / ヘッドカメラ / 障害 |
Research Abstract |
本研究では、科学館の展示について、(1)教育的視点からの展示手法に関する分析、(2)教育効果の測定に関する調査およびその試行、を行うことを目的としている。初年度は次のような研究を行った。(1)日本全国の科学館の現状や展示内容について、調査結果のデータベース化の検討を行った。(2)特色のある科学館の展示装置について、分担して調査し検討を行った。(3)注目すべき展示装置について、設計者/担当者への面接調査を行った。(5)海外の科学館について、上記事項の文献調査を一部、行った。(6)科学館の展示物に関する教育効果の測定システムについて検討した。 これまでに八王子市科学館、名古屋市科学館などで現地調査を行うと共に、設計担当者から直接、話をうかがった。また、教育効果の測定システムを検討するため、実際の科学館で小学生などにヘッドカメラを装着し、視野画像の記録・分析を行っている。そして、展示施設のねらいや利用方法などの指示の違いで教育効果が違ってくることを確認している。また、展示物や解説板に赤外線発光装置を取り付けておくと、人間の目には見えないものの、ヘッドカメラを通すと明るく光って見えるため、コンピュータによる自動分析が可能となる測定装置の開発を行った。そして、視覚障害者には説明を詳しく音声で行うなど、適切な情報提示を行うための展示物のマルチメディア化について検討し、個別の利用者の自動確認が重要であることを基本として、実際の展示物での実現可能性について研究を続けている。
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