1992 Fiscal Year Annual Research Report
機能性重金属の分離・濃縮・精製新技術の開発に関する基礎的研究
Project/Area Number |
04303006
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
阿座上 竹四 東北大学, 工学部, 教授 (50006029)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山内 睦文 名古屋大学, 工学部, 教授 (40115647)
福島 久哲 九州大学, 工学部, 教授 (50038113)
籏 杏洲 千葉工業大学, 工学部, 教授 (30083819)
朝木 善次郎 京都大学, 工学部, 教授 (90026005)
板垣 乙未生 東北大学, 素材工学研究所, 教授 (80006048)
|
Keywords | 亜鉛製錬 / 亜鉛炭素還元 / 酸浸出法 / 亜鉛電解 / 金属蒸気の凝縮 / 鉛溶錬 / 製錬廃滓処理 / スラグーメタル間分配平衡 |
Research Abstract |
研究の発足に当り、まず全研究者による研究連絡会を開催し、各研究分担者の研究計画の説明とそれに対する討議を行った。その後、研究分担者は各自の研究分担項目について精力的な研究の進展に取組んだ。 以下テーマ別に簡単に述べると、テーマ(1)新しい亜鉛乾式製錬法に関して、阿座上、中沢は金属鉄による酸化亜鉛の還元速度についてその機構を明らかにする立場から研究を進め、成果を上げつつある。板垣は直接融体採取法の理論計算を行った。テーマ(2)亜鉛蒸気の凝縮について、朝木、不破はISPによる亜鉛製錬所の実地調査を行い、亜鉛蒸気凝縮過程のモデル実験を計画し、装置の製作を進めつつある。中村は亜鉛液滴の物理性状について調査を進めている。テーマ(3)舎亜鉛原料からの浸出について、木内と佐々木は、とくに1次浸出残渣からの亜鉛回収方法について研究を進めており、籏はより早純化された湿式製錬法の構想を進めつつある。テーマ(4)亜鉛電解採取について、福島は電解時の微量成分の挙動を調べ、小池は省エネルギ電解法の開発、栗倉は塩化物水溶液電解法の開発を進め、梅津は新しい合金陽極材料の研究を進めつつある。テーマ(5)鉛溶錬その他について武田は鉛溶錬の基礎として種々のスラグ組成と酸素圧の下でのスラグー鉛間の諸成分の分配関係について研究を進め、山内はNa_2Oを含むスラグを用いた場合の成分挙動を調査している。小川は新しい金属精製法について基礎研究を進めつつある。 これらの諸研究は、いずれも順調な進展をみせており、さらに継続して研究を進展させ、その経過について対論するための会合を企画するとともに順次学会誌等への成果の公表が期待される。
|