1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04304054
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
徳永 幹雄 九州大学, 健康科学センター, 教授 (90038464)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秦泉寺 尚 宮崎大学, 教育学部, 助教授 (50136800)
橋本 公雄 九州大学, 健康科学センター, 助教授 (90106047)
岡村 豊太郎 山口大学, 教育学部, 教授 (00100230)
山本 勝昭 福岡大学, 体育学部, 教授 (20090813)
佐々本 稔 福岡女子大学, 家政学部, 教授 (40047874)
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Keywords | 運動・スポーツ / 心理的効果 / リラックス / 情動の変化 / 心理的競技能力 / 生きがい / 精神の安定・集中 / 自己効力感 |
Research Abstract |
2年継続研究の初年度は、共同研究の分担課題の検討と基礎的資料の収集および研究方法の決定、そして実験的研究・基礎的調査を行った。その内容は、次のとおりである。 「体温調節の個人差とtemperamentの関連に対する運動の効果」「運動学習による自己効力感の形成」「高齢者の運動と生きがい効果の分析」「高齢者の生活行動水準に及ぼす精神的健康度の影響」「構之と運動・スポーツの心理的効果の関連性に関する研究」「スポーツ選手の心理的競技能力の分析」「運動が情動に及ぼず効果の生化学的分析」であった。 児童から高齢者に至る年齢を対象にして、運動・スポーツの心理的効果を分析した。主な結果は、次のとおりである。 1.寒暑耐性質問紙やMPIと運動中の体温調節反応に個人差がみられた。 2.水泳プログラムに参加した成人初心者の泳力は、3次元の自己効力感と関連性が認められた。 3.「生きがい」を測定するための調査票を作成し、その背景となる諸要因を調査して、基礎資料を得た。 4高齢者の精神健康度は、種々の生活行動に影響していることが推察された。 5.外界・他者志向的構えから内界・自己志向的構えへの切り換えが、自己活動の活性化や症状の改善に有効であることが明らかにされた。 6.競技成績が優れた逆手ほど、心理的競技能力が優れていることが示唆された。 7.適度な運動は、陽性の情動に効果があることが推察された。 今後、2年度目は初年度の追試的調査・測定を実施し、運動・スポーツの心理的効果とその課題について、総合的に考察する。
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Research Products
(1 results)