1993 Fiscal Year Annual Research Report
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04402042
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| Research Institution | The University of Tokyo |
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Principal Investigator |
小谷 俊介 東京大学, 工学部, 教授 (30133101)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田才 晃 東京大学, 工学部, 助手 (40155057)
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| Keywords | 鉄筋コンクリート / 梁 / 付着 / 横補強筋 / セン断スパン比 / アーチ / 斜張力破壊 / マクロモデル |
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| Research Abstract |
本年度は、鉄筋コンクリート造梁部材のせん断強度に及ぼす主筋とコンクリート間の付着の影響に関して研究を行った。
まず、既往の実験的研究を調査した。せん断補強筋のない梁で、主筋とコンクリートを絶縁させた場合、断面では平面保持が保たれず、コンクリートに損傷が生じることなく強固なアーチが形成される。これに対して、主筋とコンクリート間に付着が存在する場合には、斜めひび割れが発生し、斜めひび割れより外側のコンクリートだけでアーチが形成され、その耐力は付着のない場合と比べて小さい。これはせん断スパン比が大きいほど顕著であり、せん断スパン比が比較的大きければ、部材は斜張力破壊に至り、せん断ひび割れ発生後の耐力上昇はない。
このように、付着の有無はせん断ひび割れの発生に大きく関係し、さらに梁のせん断耐力のうちのコンクリートの負担分に大きな影響を与えることが判った。しかし、既往のマクロモデルではこれらの影響を説明できない。また、既往の実験的研究では、試験体寸法が小さく、詳細な実験データが把握されていない。
そこで、梁のせん断耐力のうちのコンクリートの負担分を把握し、各因子を考慮し得る合理的な解析方法を確立するため、付着の有無、横補強筋の有無、およびせん断スパン比をパラメータとした単純梁形試験体4体を作成し、実験を進めている。
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