1992 Fiscal Year Annual Research Report
ヒトヘルペスウイルス-6(HHV-6)及び-7(HHV-7)感染の病理病態の解析
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04404033
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
山西 弘一 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (10029811)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
倉田 毅 国立予防衛生研究所, 部長 (50012779)
近藤 一博 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (70234929)
奥野 寿臣 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (10221152)
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Keywords | HHV-6 / クローニング / DNA / HHV-7 / シークエンス / 前初期タンパク / 初期タンパク / PCR |
Research Abstract |
(1)HHV-6DNAのクローニング:制限酵素PstIを用いてHHV-6DNA(HHV-6B型)のクローニングを行い、全DNA領域の約80%をカバーするクローンを得ることができた。現在HindIII,KpnI,EcoRIを用いて更に100%の領域をカバーするクローンを得つつある。 (2)HHV-7DNAのクローニングと一部シークエンス:1992年にHHV-7を突発性発疹患者の末梢血より分離に成功し(現在投稿中)、ウイルスDNAを精製後にクローニングを行いつつある。その中主要核抗原をターゲットにしてそのシークエンスを行いつつある。 (3)HHV-6前初期、初期タンパクの同定:HHV-6B型を感染させサイクロヘキシミド、又はフォスフォノ酢酸で処理し、初期抗原の検索を行ったところ分子量180Kタンパクが前初期タンパクとして同定した(投稿中)。更に前初期、初期抗原に対するモノクローンを採取することに成功した(論文作製中)。 (4)HHV-6感染リンパ球よりウイルスDNAを精製し、更にソニケートした後にλgpt11に挿入し、大腸菌内で抗原を発現させ種々のモノクローン抗体をを反応させた結果、多くの反応するクローンを採取できた。現在更にクローニングを行い確認中である。 (5)HHV-6DNAクローンについてはシークエンスを行った。特に前初期タンパクをコードする領域をシークエンスした結果、HHV-6A型とは明らかに異るシークエンス部位を見出した。この部位よりプライマーを作製しRCRを行った結果、A.B型にも非常に簡単に区別でき、臨床検体に応用可能となった(1992年ウイルス学会発表,論文作製中)。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] K.Kondo,H.Nagafuji,A.Hata,C.Tomomori,K.Yamanishi: "Association of human herpesvirus-6 infection of the central nervous system with recurrence of febrile convulsion." Journal of infectious diseases. (1993)
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[Publications] K.Yamanishi,K.Kondo,T.Mukai,T.Kondo,et al.: "Human herpesvirus 6(HHV-6)infection in the central nervous system." Acta Paediatr.Jpn.34. 337-343 (1992)
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[Publications] K.Yamanishi,T.Okuno,K.Takahashi,K.Balachandra,et al.: "Human herpesvirus-6" D.V.Ablashi,G.R.F.Krueger and S.Z.Slahuddin, 341 (1992)
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[Publications] K.Kondo,C.Tomomori,T.Kondo.T.Mukai,T.Yamamoto,K.Yamanishi: "Diagnosis of human.herpesvirus by polymerase chain reaction technology" Y.Becker,G.Darai, 426 (1992)