1994 Fiscal Year Annual Research Report
第二次世界大戦期アジア社会の構造変動:『アジア現代史年表』の作成とその解題
Project/Area Number |
04405005
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Research Institution | Osaka University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
桑島 昭 大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (60030128)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 康博 大阪外国語大学, 外国語学部, 講師 (70243277)
藤元 優子 大阪外国語大学, 外国語学部, 助教授 (40152590)
田中 仁 大阪外国語大学, 外国語学部, 助教授 (60171790)
南田 みどり 大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (80116144)
小野田 求 大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (40093489)
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Keywords | 第二次世界大戦 / 東西冷戦 / アジア社会 |
Research Abstract |
本研究は、アジアNIESの出現が従来の経済発展モデルの修正を追っていること、および朝鮮半島・中国半島・インドシナ半島の社会主義諸国の存在が、今日の世界秩序の再編において極めて重要な構成要素であることを踏まえて、戦後世界を誕生させた1940年代におけるアジア諸地域の実態を具体的に確認するとともに、それぞれの地域が直面していた課題に即して、全体を貫くアジアの全体像を明らかにすることをめざした。今年度は本計画の最終年度にあたり、最終報告書として『1940年代アジア総合年表』を作成した。 第二次世界大戦の性格や起点をめぐる論争についても、統一した視点にたつのではなく、各地域の民衆が戦争をどのようなものとしてうけとめたのかに注意するとともに、彼らが日々の生活のなかで直面した空襲や食糧危機あるいは難民などの生活破壊のありようを具体的に確認することにより、従来の大国を軸とする軍事史的史観とは異なる視角を提示しえたと考える。さらに、東西冷戦の形成・確立期にあたる1940年代後半におけるアジア諸地域の実態を整理するとともに、それらを踏まえた初歩的検討作業をおこなった。 最終報告書は、日本・朝鮮・中国・モンゴル・フィリピン・ベトナム・インドネシア・マレーシア/シンガポール・タイ・ビルマ・南アジア・イラン・西アジア・オセアニア・ヨーロッパ/アメリカの15領域についての年表と解題、および、中国・モンゴル・フィリピン・マレーシア/シンガポール・ネパール(「南アジア」の一部)の5領域の英語版年表から構成されている。報告書の作成作業を通して、a領域間の項目数の調整、b叙述形式の統一、c領域間の相互関連性をさらに明確にするための各項目の調整など、公刊を実現するための具体的な課題が明らかとなった。
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Research Products
(1 results)