1992 Fiscal Year Annual Research Report
道徳的および価値的判断における不完全情報への対処に関する比較交化研究
Project/Area Number |
04451029
|
Research Institution | Shirayuri College |
Principal Investigator |
東 洋 白百合女子大学, 文学部, 教授 (60012548)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
唐澤 真弓 白百合女子大学, 文学部, 助手
吉岡 昌紀 清泉女子大学, 文学部, 専任講師 (20220593)
宮下 孝広 白百合女子大学, 文学部, 助教授 (00190778)
|
Keywords | 判断過程 / 推論 / 社会的判断 / 不完全情報 |
Research Abstract |
1.道徳的判断をめぐっての研究 情報が不完全な場合にポジティブな情報を代置して判断する傾向に関し、更にこまかい分析をおこない理論的に考察をすすめた。 2.知的能力の判断をめぐっての研究 人の知的能力判断に関してさまざまな行動特性が手がかりとして用いられる場合、その用い方、重みづけの仕方について文化、年齢、世代の影響がどのようにあるかを見るために、知的能力の判断と各種行動特性との相関関係の発達的変化を検した。 3.意図の判断をめぐっての研究 例えば、電話で誘って、曖昧な判断で断られたような場合、相手の意図をどう推測するかについて、性差および文化差を検するため、日本人青年男女100人、米国人15人について4項目の調査を行った。性差は明瞭でなかったが、文化差としては日本人のほうが豊富な推論を行う傾向があった。 4.社会的判断をめぐっての研究 上と同じ被験者群に対し、文章完成法テストの方法を用いて、自己・家族・他人・社会関係等について反応を求めた。結果については、目下分析中であるが、自分に関する判断について、女子の方が外見的な記述を補いやすいという点で性差が認められた。 5.行動の異常性の判断をめぐっての研究 米国ミシガン大学において作成した仮想ストーリーに準拠して、日本の事情に適合するように再編し、日本人高校生30名、小学生30名について、面接調査を行った。
|