1994 Fiscal Year Annual Research Report
道徳的および価値的判断における不完全情報への対処に関する比較文化研究
Project/Area Number |
04451029
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Research Institution | Shirayuri College |
Principal Investigator |
東 洋 白百合女子大学, 文学部, 教授 (60012548)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
唐澤 真弓 白百合女子大学, 文学部, 助手 (60255940)
吉岡 昌紀 清泉女子大学, 文学部, 専任講師 (20220593)
宮下 孝広 白百合女子大学, 文学部, 助教授 (00190778)
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Keywords | シナリオ完成法 / 道徳的判断 / 意図の判断 / 行動の異常性 / 文化比較 |
Research Abstract |
平成5年度までについては既に報告したので、平成6年度について述べる。 1:シナリオ完成法のコーディングマニュアル作成 研究方法として、TAT及び文章完成法をモデルとして独自のシナリオ完成法として作成されたデータを分析した。 6つのテーマについて、米国の男女学生60名に面接調査を行い、さらに、これに対応する日本の大学生の反応を同じく面接調査により昨年度求められたデータにより、米国と共通するカテゴリーによるコーディングを行った。このコーディングマニュアル作成には、予想以上に時間と労力を必要とした。日米のコーディング者同士に言語概念としての相違が既にあり、そのあいだの調整が必要であったためである。こうした詳細な検討を通して、日米の道徳性に関する比較研究の上でも重要なものとなりうるコーディングマニュアルが作成された。 2.コーディングマニュアルによるデータの分析 道徳的挿話の6つのストーリーについての判断では、日本では共生関係の侵害行為についての判断のほうが、個人への侵害行為に関しての判断よりも厳しく、アメリカではその反対の傾向が見られた。また、作成したストーリーの内容については、日本では関係性志向の内容が多く、それに対してアメリカでは、個人志向性の話が多く作成されていた。 3.「尊敬できる人」に関する質問項目への反応を分析した。 日本では、対人的な配慮のできる人が上位の項目になることに較べて、アメリカでは"一般的能力の高い人"が上位の項目とされた。 4.さらに上記の事柄を踏まえた実績報告書の作成をおこなった。
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Research Products
(1 results)